「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

政権与党と反社会的勢力、危ういこの国の政治、首班に求められていること

 

 要人たちの発言に戸惑い、ただ驚くだけです。ほんとうに恐ろしいと感じます。

 政権与党の若手幹部が、特定団体と所属議員との関係が取り沙汰されていることについて、「正直に言う。何が問題か、僕はよく分からない」と述べ、追及する野党やメディアを念頭に不快感も表したといいます。

福田氏「何が問題か分からない」 旧統一教会と自民との関係追及に | 共同通信

 また現役の防衛大臣がその団体と選挙でつながりがあったことを認め、さらに霊感商法献金強要被害などの問題が指摘されている団体と認識をしていたと述べたといいます。

 それだけではありません。今度は官房副長官が、もう一つの政権与党の幹部が発言した「特定団体が反社会的」と言及したことについて、「政府として、反社会的勢力ということをあらかじめ限定的かつ統一的に定義することは困難」と述べたといいます。

 朝日新聞によれば、政府は07年に、反社会的勢力を「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」と定めているそうです。

 なぜ政府として、コメントを差し控える必要があるのでしょうか。もう意味不明です。政府はどこを向いて仕事をしているのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

「利に放(よ)りて行えば、怨み多し」(「里仁第四」12)といいます。

 手段を選ばずに活動する団体に、利害打算だけで近づけば、みなから怨まれることになるというこなのでしょう。

 善を善として、悪を悪とできなければ、誰がそうしたことに手を貸す人に信頼を寄せることができるのでしょうか。

 首班にある人が自ら見解を示し、行動を起こさなければならないのでしょう。そうでなければ、政策に信用はおけず、国の未来を語る資格があるのかとも感じます。今すぐに行動することが求められているはずです。

 国葬憲法改正、防衛費増額など、気になるテーマが多々あります。乱れる規範や倫理、道徳、こうしたことを正すことができない政府に、これら重要なことを託してよいのでしょうか。

 

 

 それとも9月に予定されている内閣改造・党役員人事を待たなければならないのでしょうか。

 党利党略が優先されるような人事は断じてあってはならないはずです。クリーンな人事を示すことはできるのでしょうか。

 

「参考文書」

旧統一教会の霊感商法や献金強要被害 岸防衛相「認識していた」 | 毎日新聞

旧統一教会「反社会的勢力の定義困難」 木原副長官が言及避ける:朝日新聞デジタル

【岸田文雄】菅前首相「副総理」入閣はあるのか? 岸田首相が内閣改造人事で“挙党一致”演出の狙い|日刊ゲンダイDIGITAL

政治家揺るがす旧統一教会の影、安倍氏殺害事件が関係見直し迫る - Bloomberg

米司法省、議会襲撃でのトランプ氏の役割に関心=米報道 - BBCニュース

 

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