「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

晩節を汚す首相、目立つその不誠実さ

 問題は増えるばかりですが、その解決は一向に進みません。首相を筆頭にして「働かないおじさん」が増殖しているからなのでしょうか。

 首相が自民党政調会長時代に、旧統一教会の友好団体トップと面会していたとされる問題について、その場で撮影されたとみられる写真が報じられました。この件について、「同席者は承知していない。写真があったとしても、認識は変わらない」と述べたそうです。

旧統一教会友好団体トップとの同席報道、岸田首相「写真があったとしても認識は変わらない」 : 読売新聞

 これで説明責任が果たせているのでしょうか。不誠実さの現れのような気がします。

 

 

 また政治資金パーティー問題を巡っては、「国民に疑念を持たれるとすれば遺憾だ」と述べ、国民の信頼回復のために党として必要な対策を講じるまでは、自民党の各派閥の政治資金パーティーなどの活動を、当面自粛するよう求める方向で調整に入ったといいます。

岸田首相 派閥の政治資金パーティー 自粛求める方向で調整 | NHK | 政治資金

 相変わらずスローなアクションですが、それより何より、信頼回復のためにパーティ活動自粛とはずいぶんではないかと感じます。不誠実極まりなく、非常識も過ぎるのではないでしょうか。高給取りでありながら居直り続ける「働かないおじさん」の代表格のように見えます。

論語に学ぶ

巍巍乎(ぎぎこ)たり、舜(しゅん)禹(う)の天下を有(たも)つや、与(あずか)らず。(「泰伯第八」18)

「巍巍乎」、高山を見上げる感じだ。舜や禹は天子となっても、自分が陣頭指揮するわけではなかった、孔子がいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 伝説の君子聖人「舜」や「禹」は、その徳で人々を感化し、国がよく治まったそうです。誠実さなどの徳を知らなければ、国が治まることもないということなのでしょう。優れた人格、人間性がなければ、そもそも国を治める資格もないということでもあるのでしょう。

 

 

 ライドシェアの導入について、超党派の議員たちが勉強会を立ち上げ、議論を始めているようです。

“ライドシェア”めぐりタクシー会社の団体「慎重な検討必要」 | NHK | 国会

 この勉強会に出席した「全国ハイヤー・タクシー連合会」の川鍋一朗会長が意見を述べ、「タクシーやバスの運転に必要な、2種免許を取得するための規制緩和を行うことを優先すべきだ」と述べたうえで、「ライドシェア」は、導入ありきでなく慎重な検討が必要だと主張しましたそうです。

 しかし、こう述べると既得権益を守っているとみされると、川鍋会長はいいます。

「ライドシェア解禁、タクシー退場」では誰も得しない…タクシー業界代表の「同じ条件で競争させて」という訴え 「タクシー不足の解消」に本当に必要なこと | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

「ライドシェア」という目新しいキーワードを独り歩きさせるのではなく、日本の社会にふさわしい公共交通としての「移動の足を増やす」という本質に向き合うことが肝要と考えます。(出所:プレジデントオンライン)

 既得権益の代表とみなされがちな業界団体のこの会長は、タクシー大手の日本交通の取締役を務め、そのほかにもタクシーアプリGOの会長も務めています。アプリの最大のライバルだったDeNAの事業MOVと2020年に合併させることも実現させていたといいます。

「変化はコントロールできない。できるのは、変化の先頭に立つことだけ」ということを信条とし、自動運転という変化が起きるのであれば、自分がその変化の先頭に立ちたいという思いでタクシー業界を引っ張っていきたいと考えているようです。

 まずは「タクシー業界の規制緩和」という川鍋会長の主張がリーズナブルなような気がします。ライドシェア vs タクシーのような議論にするのではなく、問題を本質から捉えて解決していくのが、顕在化する問題解決の近道のようなのかもしれません。

 

 

自分がタクシーアプリを最初に立ち上げ、トップシェアを取ったかもしれないけれど、それは「オレがやった、だから偉い」というのとは違う。自分はその役割を与えられただけで、これは歴史的必然なんだと。(出所:日経ビジネス

川鍋一朗GO会長「稲盛さんの言葉でエゴを乗り越えられた」:日経ビジネス電子版

 「オレが、オレが」、それが、自分のエゴが増大していく元凶であり、晩節を汚す原因であるという稲盛和夫さんの言葉にハッとして、交渉が難航していたMOVとの合弁が解決したといいます。

 政界における問題を見ていると「オレが、オレが」で問題解決を難しくしているのかもしれません。それがまた政治家自らその晩節を汚しているようにも見えます。

 川鍋会長の日本交通では「後世に徳を残す」を社是にしているといいます。

 ライドシェアは今後どうような議論となっていくのでしょうか。正しいロービング活動で問題解決に導いて欲しいものです。

 

「参考文書」

教団関係者が同席?「承知せず」繰り返す首相 党内からも疑問の声 [自民]:朝日新聞デジタル

米国の旧統一教会元会長も同席か 岸田氏面会時とみられる写真も [自民]:朝日新聞デジタル

「君達もいずれ歳を取る」働かないおじさんの主張 反発の声は若手を優遇する経営陣に対しても | HR | 東洋経済オンライン