「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

急伸するメタ スレッズ、検索数が減少に転じたChatGPT、反転攻勢にでるソフトバンク

 メタのスレッズが登場し、爆速で登録者が増殖しています。混乱が続くツイッターの座を奪い、とってかわりそうな勢いです。ユーザー次第、支持され続けるのでしょうか。

 一方、急速に普及した生成AIのChatGPTの検索回数が減少し始めているそうです。他方、開発元のOpenAIを相手取った訴訟が増えているといいます。

OpenAI社、また訴えられる | ギズモード・ジャパン

 米国カリフォルニア州では、作家らが作品をOpenAIにスクレイプ(Web上のデータを収集すること)されたとして集団訴訟を起こしたそうです。

OpenAIが彼らの事業のためにデータを盗用したと主張しています。原告はGPTのような大規模言語モデルそのものが「著作権を侵害した派生作品である」と主張しています。(出所:ギズモード・ジャパン)

 

 

 この他にも集団訴訟を起こす企業があり、彼らはOpenAIのビジネスモデル全体が、盗用の上に成り立っていると主張しているといいます。法廷で彼らの「盗用」という定義が認められるかどうかはわからないと記事は報じています。気になる動きです。

反転攻勢

 早くから「AI革命」に着目しながら大赤字になったソフトバンクグループが「反転攻勢」にでるそうです。ただ過去の経緯から否定的な見方が多いようです。

コラム:孫正義氏のAI「反転攻勢」、投資家はうのみ禁物 | ロイター

孫氏が手当たり次第に投資してきた経緯を考えれば、AIで「反転攻勢」をかけるという今回の方針転換を、投資家は大幅に割り引いて受け止める必要がありそうだ。(出所:ロイター)

 ロボット開発企業への投資で何度も失敗してきたソフトバンクGが、今度は東京のロボット開発ベンチャー企業が実施する資金調達に参加するそうです。

ソフトバンクGがロボットベンチャーに出資、反転攻勢のきっかけに - Bloomberg

 記事はやはり過去を事例に懐疑的な見方をします。

人型ロボット「ペッパー」は生産が中止され、ロボットが作るピザとして有名になったズームも、ビジョン・ファンドで3億7500万ドルを投じたが事業を停止した。17年には四足歩行ロボットなどの開発を手掛けるボストン・ダイナミクスをグーグルから買収したが、数年で経営権を手放した。(出所:ブルームバーグ

 孫社長の良し悪しを決める評価基準が変わらなければ、また同じことが繰り返されそうな気もします。

 移り変わりの早いテクノロジー業界にあって、求められるのは確かな目利き力ということなのでしょう。

 

 

論語に学ぶ

蓋(けだ)し知らずして之を作る者有らん。我は是(こ)れ無きなり。多く聞きて其の善き者を択(えら)びて之に従う。多く見て之を識(しる)すは、知るの次なり。(「述而第七」27)

  本当に理解することなくして、新説を作り出す者がいる。しかし、私はそういうことはしない。まずはなるべく多くの人の考えを聞いて取捨選択し、その有益なものに従う。可能な限り実際を見てそれを心にとめておき、判断の材料にするようにつとめる。それらを記憶するというのは、理解することの前段階なのであると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 こうした心構えがあれば、目利き力を養うことができるのかもしれません。ただ、人ひとりで知り得ることには限界があるのかもしれません。時間的な制約もあるでしょうし、頭の中に巣くっている固定概念に執着したままであれば、「知る」「理解」を邪魔することになるのだから。

 

「参考文書」

「ChatGPT」検索数はピーク時の半分に、生成AIは幻滅期に突入?:日経ビジネス電子版