季康子(きこうし) 政を孔子に問う。孔子対(こた)えて曰わく、政とは正(せい)なり。子帥(ひき)いるに正を以てすれば、孰(たれ)か敢(あ)えて正しからざらん、と。(「顔淵第十二」17)
(解説)
季康殿が政治とは何かと質問した。孔子が答えた。「政の字の意味は正であります。貴台が正理をもって諸臣をお率いになられますならば、だれが不正のままでありましょうや」と。(論語 加地伸行)
「季康子」、魯国の実質的支配者である三桓氏の筆頭が季孫氏。季康はその当主。康は諡(おくりな)。魯の国の宰相で、その父季桓子はかつての孔子の同僚。
(参考文献)