仲弓(ちゅうきゅう)子桑伯子(しそうはくし)を問う。子曰わく、可なり。簡なればなり、と。仲弓曰わく、敬に居(お)りて簡を行ない、以てその民に臨まば、亦(また)可ならずや。簡に居りて簡を行なわば、乃(すなわ)ち大簡(だいかん)なること無からんや、と。子曰わく、雍(よう)の言然り、と。(「雍也第六」2)
(解説)
「仲弓が子桑伯子に人柄について師に問うたところ、孔子はこうお答えになられた。「まあよかろう。こせこせしないあたりが」と。すると仲弓は自律し、寛大にして政治を行ないますれば、よろしいのではありますまいか。己に寛大、そのまま民にも寛大というのでは、無秩序でありましょうが」と問うた。孔子は「その通りだ」とおしゃられた」。(論語 加地伸行)
(参考文献)