「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【敬に居りて簡を行ない、以てその民に臨まば、亦可ならずや】 Vol.123

 

仲弓(ちゅうきゅう)子桑伯子(しそうはくし)を問う。子曰わく、可なり。簡なればなり、と。仲弓曰わく、敬に居(お)りて簡を行ない、以てその民に臨まば、亦(また)可ならずや。簡に居りて簡を行なわば、乃(すなわ)ち大簡(だいかん)なること無からんや、と。子曰わく、雍(よう)の言然り、と。(「雍也第六」2)

  

(解説)

「仲弓が子桑伯子に人柄について師に問うたところ、孔子はこうお答えになられた。「まあよかろう。こせこせしないあたりが」と。すると仲弓は自律し、寛大にして政治を行ないますれば、よろしいのではありますまいか。己に寛大、そのまま民にも寛大というのでは、無秩序でありましょうが」と問うた。孔子は「その通りだ」とおしゃられた」。論語 加地伸行

    

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)