コメの輸入が急伸しているそうです。食卓から国産のコメが消えることにならないのでしょうか。
コメの民間輸入、前年の95倍に 関税で割高のはずが国産米より安く [令和の米騒動]:朝日新聞
「関税で守られているはずの国産米より、輸入米の方が安い」という逆転現象は、もはや個別の失政ではなく、日本の農政、ひいては経済システムそのものが「エラー」を起こしているともいいのではないでしょうか。
誰のための「働いて、働いて…」なのか
高市首相が掲げた「ワークライフバランスを捨てる」という言葉。私たちは今、その言葉の矛先を問い直さなければなりません。
「働いて、働いて、働いて…」でも人手不足は解決しない:日経ビジネス電子版
勅使川原真衣氏は著書『「働く」を問い直す』の中で、個人の能力を抽出することばかりに躍起になる社会の危うさを説きました。政治が国民に対し「もっと働け、もっと学べ」と強いるのは、政治が本来担うべき「安心して相互依存できるシステム(構築)」という仕事を放棄し、そのツケを個人の努力(抽出)で埋め合わせようとしているからではないでしょうか。
もっと働くべきは、国民ではなく、この国を機能不全に陥らせた政治家自身ではないでしょうか。
「パッチ当て」という名の怠慢が招くインフレ、生活コストの上昇
「なぜ、一生懸命働いているのに生活が苦しいのか」。上昇を続ける生活コスト。その答えは、政治が「パッチ当て」、場当たり的な政策を繰り返すことで、システムの維持コスト(インフレ)をすべて私たちの生活に転嫁しているからです。
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コメの危機: 構造改革という「重労働」を避け、場当たり的な輸入という「手抜き」をした結果。
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円安の放置: 通貨の信認を守るという「責任」を捨て、輸出企業の利益という「目先の数字」を優先した結果。
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社会保障の不安: 負担と受益の適正化という「困難な対話」を先送りし、現役世代の負担増という「安易なパッチ」を貼り続けた結果。
「中庸」なき政治に、国民は従わない
其の身正しければ、令せずして行なわる。其の身正しからざれば、令すといえども従わず。(「子路第十三」6)
リーダー自らが「正しい仕事(システムの刷新)」に向き合わず、耳に優しい言葉や威勢のいい号令ばかりを並べても、市場(価格)も国民の信頼も、もはやそこには従いません。コメの高騰も、止まらない円安も、今の政治の「不誠実さ」に対する、冷徹な市場の回答なのです。
2月8日、政治をアップデートさせることはできるのか
投票日まであとわずか。私たちが選ぶべきは、国民を「もっと働かせる」古い政治にしがみつく人ではありません。
私たち国民が、互いの凸凹を埋め合いながら安心して「働き、生きる」ことができるよう、錆びついた政治システムを解体し、再構築する「知恵」と「覚悟」を持った実務家です。
「働く」とは何か。そして、政治家の「仕事」とは何か。 2月8日。古いシステムを終わらせ、まったく新しくなるよう、アップデートするための選択を行いましょう。
「参考文書」
円相場、レートチェックの上昇半減 首相の「円安容認発言」見透かす - 日本経済新聞
協会けんぽ保険料率、40都道府県で下げ 介護・少子化対策で大半相殺 - 日本経済新聞
円安「家の値段上がる」「人材も流出」 経済学者調査、74%が問題視 - 日本経済新聞
食品消費税ゼロ「経済にマイナス」88% 学者調査、財政悪化を懸念 - 日本経済新聞

