「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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「分断」から「連帯」へ――ゼレンスキーと石破、国連演説にみる世界への警鐘

 ウクライナのゼレンスキー大統領が国連総会で演説し、ドローンとAIがもたらす脅威について、強く警告していました。安価なドローンが広範囲で死をもたらす「デスゾーン」を生み出し、AI兵器が人類史上最も破滅的な軍拡競争を引き起こすと指摘していました。 

‘Most destructive arms race in human history’: Zelenskyy appeals at UN for intervention to stop Russia | Russia | The Guardian

「AI兵器の脅威」、自律型兵器による戦闘が現実となり、人間の関与なしにインフラや人々を攻撃することが時間の問題だと警告しました。「人類史上最も破滅的な軍拡競争」と、AI技術がもたらす軍拡競争を表現し、AI兵器の使用に関する国際的なルール作りが喫緊の課題と訴えました。安価なドローンが戦争の様相をどのように変えたかを指摘し、ドローンの脅威は、もはや国家だけでなく、限定的な資源しか持たない者でも危険な兵器を製造できることを示していると述べていました。現代の戦争における技術の役割の変化を浮き彫りにしています。また、国連を批判し、強力な同盟関係と自国の兵器だけが安全を保証できると語っています。示唆に富む内容です。

 

 

 石破さんも登壇、安保理改革の必要性やパレスチナ情勢、核軍縮などについて言及し、分断ではなく連帯、対立ではなく寛容を強く訴えていました(グーグルAIによる要約)。

第80回国連総会における石破総理大臣一般討論演説(外務省)

 議長、いずれの国も、歴史に真正面から向き合うことなくして、明るい未来は拓けません。戦争の惨禍を決して繰り返さない。今年の8月15日の終戦記念日に当たり、私自身、そのことを、改めて心に刻むことを誓いました。

 国際社会を分断させる、人類2度目の世界大戦を経験した世代の多くが、各国において社会の中心から去りました。その中にあって、国際社会は再び分断と対立に向かっています。日々、多くの命が失われるウクライナ、中東。そして、日本が位置する東アジア。これらの地域の安全保障は相互に密接に関連しております。我々がこれまで希求してきた法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序は、今まさに、歴史的な挑戦を受けています。

 私は強く訴えたい。この挑戦に立ち向かうに当たっては、健全で強靭な民主主義をこれからも育て、守り抜くことが肝要だということを。

 私は、民主主義が広がれば世界に平和が訪れるといった楽観論には立ちません。全体主義や無責任なポピュリズムを排し、偏狭なナショナリズムには陥らない。差別や排外主義を許さない。このように健全で強靭な民主主義こそが、自由で開かれた国際秩序の維持、強化、国際の平和と安全に大きく資するものと私は信じるものであります。

 その土台となるのは、過去を直視する勇気と誠実さ、人権意識の涵養、使命感を持ったジャーナリズムを含む健全な言論空間、そして、他者の主張にも謙虚に耳を傾ける寛容さを持った本来のリベラリズムです

 要約に現れない部分に共感できるところが多々あります。

「我が日本はこれからも世界から求められる国であり続けたい。そう強く願うものであります」。「一日も早い安保理改革の実現を。「核戦争なき世界」、「核兵器なき世界」の実現を。共に地球規模課題を克服できる世界を。そして、分断より連帯、対立より寛容を」。「日本は、これからも国際社会と共に歩んでまいります.....この決意をもって私の演説を閉じることとしたいと思います」

 日本の首相が発した言葉を日本の報道機関は伝えているのでしょうか。その全文をみれば、実に印象的な演説内容です。

 それにしても、なぜ、石破さんは「リベラリズム」を口にしたのか。ここに石破さんの思いの丈がよく表れているということなのでしょうか。

石破首相、国連総会で「本来のリベラリズム」訴え 排外主義に危機感 | 毎日新聞

「国内外でのナショナリズムや排外主義の拡大などに強い危機感を示し、民主主義と自由主義の重要性を訴える狙いがあったとみられる」と毎日新聞は伝えます。

 自民党総裁でもある石破さん、リベラルを語るのも不思議なことではないのでしょう。なにしろ「自民党」の英語名が「リベラル・デモクラティック・パーティー」なのですから。

 AIによれば、首相のリベラル発言を伝えたのは毎日新聞の1社だけのようです。これもまた日本の実情をよく表しているのかもしれません。

 

 

論語でまとめ

君子は矜(きょう)なるも争わず、群すれど党せず。(「衛霊公十五」22) 

 君子は、君子は堂々として誇りをもっているが、いたずらに人と争うことはしない。多くの人と交わり、親しく付き合うが、特定の利益や目的のために徒党を組んだり、派閥を作ったりはしないと孔子は言いました。 

 ゼレンスキー大統領と石破首相の国連演説には、世界が直面する危機を認識し、国際協調の重要性を訴えるという点で共通性があるようです。紛争と分断への危機感、核兵器軍縮、国際機関の機能不全と改革の必要性、両者ともこれらに言及しています。「世界的な危機への共通認識」と「国際協調による解決」という点で、根本的なメッセージを共有しているのでしょう。まさにこれが国際社会における喫緊の課題なのではないでしょうか。

 世界が技術的に進化した軍拡競争を始めているようです。各国が安全保障への懸念から軍備増強へと向かわせる危険な悪循環を生み出しているようにも見えます。このまま無秩序に突き進めば、人類はまた同じ失敗を繰り返しそうです。この状況は、国際協調の重要性を高めています。国際社会は、この破滅的な傾向を逆転させるための解決策を早急に見つけることが求められています。ここで踏みとどまり、危機を回避するためにも、秩序の回復が待たれます。

「君子は矜なるも争わず、群すれど党せず」、国連の場がそんなカタチでまとまればいいのではないでしょうか。

 

唇をかみしめて

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「参考文書」

ロシアによる侵攻「危険な軍拡競争誘発」、ゼレンスキー氏が国連演説で警鐘 | ロイター

石破茂首相、パレスチナ国家承認「いつするかの問題」 国連で演説 - 日本経済新聞

石破首相が一般討論演説 「戦後80年」への思いにじませ 国連総会 | 毎日新聞