東北新幹線がまた緊急停車し、運転見合わせになりました。JR東日本は車両に何らかの故障が発生、非常ブレーキが作動したとみて詳しい原因を調べるそうです。
東北新幹線の緊急停車で6万9000人に影響 49本運休、遅れは88本 - 産経ニュース
新幹線がたびたび運転を見合わせるようになっています。東海道新幹線では先日、走行中の最新型車両「N700S」が発煙し停車するトラブルがありました。
東海道新幹線のトラブルは、床下にあるモーターの出力を制御する「主変換装置」内の2つの機器が故障したことが原因とされます。過電流で機器類が損傷し、温度が上昇した装置内から発煙したそうです。JR東海は「非常にまれな不具合が重なって発生した事象で、同種事案が発生する可能性は極めて低い」と説明したそうですが、ほんとうなのでしょうか。再発しないことを祈るだけです。
昨年7月にJR貨物新山口駅で発生した貨物列車脱線事故では、先頭車両の車軸が破断しました。その原因が作業に起因している疑いがあり、この事故を契機に、鉄道各社の輪軸組み立て時の不正・データ改ざん問題に発展しています。
輪軸不正発覚のJR脱線事故、破断した車軸にかじり傷 | 日経クロステック(xTECH)
正確さを誇った日本の鉄道網の危機のようにも感じます。技術の劣化を感じずにはいられません。
(JRとなる前、国鉄時代に数々の改革を断行した石田禮助の半生記)。
78歳で財界人(元三井物産社長)から国鉄総裁になった石田禮助氏は、国会での挨拶で、政治家たちに言った。「粗にして野だが卑ではないつもり」。世のために尽くすという信念の下、在任中、氏は権威を振りかざす政治家や官僚をはじめ、「卑」にまつわる一切と、正面から渡り合った。今の日本の指導者が見習いたい、卑ではない本物の人間。(出所:TOPPOINT)
JR東日本の新たなる経営ビジョン
JR東日本が新たな経営ビジョンを発表しました。かつてないほどの組織・人事制度の大改革を行い、また成長戦略を打ち出し4兆円超企業への成長を目指すそうです。
駅がもはや百貨店に JR東日本、宝の山SuicaでDXに先手 - 日本経済新聞
JR東日本が既存の百貨店をしのぐ勢いで小売りなどの事業を拡大している。食品から飲食、服まで充実する東京駅などのターミナル駅は、もはや百貨店そのものだ。宝の山である交通系ICサービス「Suica(スイカ)」がもたらす移動や購買のデータによって、デジタル化でも先手を打つ。駅を目的地に消費者を呼び込むもうひとつのJR(ジャパン・リテイリング)の実力に迫った。(出所:日本経済新聞)
「鉄道事業を軽視するつもりはない。生活ソリューションというもう一つの軸を作ることで、強い経営構造を作っていく」とJR日本の喜勢社長は語ります。
公共インフラとしての鉄道事業にそんなに大きな成長は必要なのでしょうか。「レッドオーシャン」の経済圏競争に飛び込み、そこで成長を求めなくといいのではないかと感じます。しかし、そうすることで注目を集めることはできそうです。利便性向上、何しろ大流行りの領域なのでしょうから。
遅れに遅れるリニア新幹線、一向に進まない北海道新幹線の全面開業(札幌延伸)、完成がみえない新幹線基本計画、JR各社にはやらなければならないが山積みです。
JR東日本「水素電車」2030年度導入へ残る課題 安全面は問題ないが、営業仕様や運行区間は? | 通勤電車 | 東洋経済オンライン
この他にも「水素ハイブリッド電車」や電気抵抗がゼロの状態で送電できる「超伝導架線」などの環境対応に値する技術の実用化も待たれます。
日本の鉄道界にはかつて優れたイノベーターがいました。阪急電鉄の小林一三。宝塚歌劇団の生みの親です。鉄道業界から再びイノベーションがあってもよさそうです。ただ小林一三さんと類することではあまり意味がないのかもしれません。
社会課題の解決が求められる今だからこそ、物注問題や環境問題であったり、地方の問題の解決にチャレンジし、そこからのイノベーションがあってもいいのではないでしょうか。日本の優れた鉄道技術を海外に輸出するのもよさそうです。「水素ハイブリッド電車」はそれなりにポテンシャルを秘めているのではないでしょうか。
論語に学ぶ
君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。(「里仁第四」16)
君子は物事の正しい道を大切に考えるが、そうでない小人は自分の利益を優先して考えると孔子はいいました。
人間には「義を重んじる心」と「利を求める心」のどちらにも偏りうる性質があるといいます。
Suica経済圏
「Suica経済圏」、少子化が進み、マーケットが縮小し、お客様の働き方も変化していく、そうしたことを考慮すれば、囲い込み戦略が有効であることは理解できます。競争は激化していますが、そこに注力しさえしていれば、投資家受けもよさそうです。
JR東日本が「Suica」を大改革 オープンループへ強い危機感:日経ビジネス電子版
しかし、それでいいのでしょうか。鉄道はみなが利用する足であり、公共インフラなのですから。
「乗り鉄」に「撮り鉄」、多くの鉄道ファンがいます。ファンをもっと大切にしてもよさそうですし、そこからビジネス展開してもいいのかもしれません。IPビジネスにつなげても面白そうです。
JR東日本のブルートレイン復活 推し活や宿泊費高騰が後押し:日経ビジネス電子版
JR東日本でブルートレインが復活するそうです。ホテル代の高騰などが背景にあるそうです。もっと増えてもよさそうです。なんやかんやといっても利便性はありますし、出張で利用しても旅の風情を味わえます。
音楽に映画にテレビ、今もなお鉄道が舞台になっています。もっともっと魅力ある鉄道になれば、それによって成長産業にだってなれるのではないでしょうか。
♬上野発の夜行列車 おりた時から、青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群れは 誰も無口で、海鳴りだけを きいている
私もひとり 連絡船に乗り、こごえそうな鴎見つめ 泣いていました
ああ 津軽海峡冬景色 (津軽海峡冬景色)
「参考文書」
東海道新幹線から煙、岐阜羽島で停車後消火 16日は通常運行 - 日本経済新聞
東海道新幹線の発煙、原因は床下2つの機器故障 JR東海 - 日本経済新聞
東海道新幹線の発煙、モーター出力制御装置から 車両は最新型 - 日本経済新聞
JR南武線、ワンマン運転で朝の遅延拡大 ドア開閉に遅れ、車両を改修へ 動画 | カナロコ by 神奈川新聞
伊豆箱根鉄道の営業列車で“世界初”の超電導送電、人手不足対策にもなる理由 | 日経クロステック(xTECH)
JR東日本、金融事業のM&Aは初期交渉を始めたものも…喜勢陽一社長 : 読売新聞
JR東が本部・支社廃止、組織を細分化 社長「収益も生産性も向上」:朝日新聞
新幹線の全国整備、200年後も夢物語か 在来線使う「中速」の現実味:日経ビジネス電子版



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