雇用統計が大幅に下方修正されたことに腹を立て、労働省労働統計局長を解雇したトランプさん。その怪進撃たるやとどまること知らないようです。不確実性はますます増しそうです。
ロシアの安全保障会議副議長を務めるメドベージェフ氏と激しい言葉で応酬、原子力潜水艦2隻の派遣を指示していました。
トランプ氏、原潜2隻の配備指示-ロシアの「挑発的」発言に言及 - Bloomberg
「愚かで挑発的な発言が単なる言葉で済まない事態に備え、2隻の原潜を適切な地域に配備するよう命じた」とトランプさんは説明、「言葉は極めて重要で、しばしば意図しない結果を招くこともある。今回はそうならないことを願う」と語っていました。
変わりゆく世界、この先何が起きるのか予測困難です。そのまま受容すると心はざわざわとしますが、その不確実性が変化のチャンスを与えてくれてそうな気もします。
コロナ禍、ウクライナ侵攻、それに続いてのトランプさん。そのたびに日本は大きく揺さぶられ、ありとあらゆる問題が明るみになってきました。
円安、輸入物価上昇に始まった物価高騰問題は国民生活に重くのしかかったままです。一方で、円安の恩恵を受け輸出企業は好調で、日経平均株価がそれを表しています。格差が意識されます。GDPの順位は落としたもののいまだ経済大国、しかし、少子化には歯止めがかからず、明るい未来は見通すことはできません。問題の例をあげたらきりがありません。
各々の問題がそれぞれに解決されてもいいのでしょうが、どの問題も解決は一向に進みません。政治も企業も正しく機能せずに、逆に問題解決を進めようとしては次の問題を引き起こしています。
劣化し続ける政治への不信は、いつしか諦念となり、政治を語ることが忌避される社会が訪れている。このまま為政者に未来を委ねてしまってよいのか。自己責任論から脱し、一人一人の身近な現実をもとに政治を語り合うことから始めたい。人間の生を真摯に見つめる小説家が、現代、そして未来を鋭く問い続けてきた発言の記録。(引用:「あなたが政治について語る時」岩波書店の紹介文)
論語に学ぶ
先進の礼楽に於けるは、野人なり。後進の礼楽に於けるは、君子なり。如(も)し之を用いなば、則ち吾は先進に従わん。(「先進第十一」1)
周王朝のはじめの頃の人たちの礼楽は、素朴で実質的だった。後世の人たちのそれは、華やかで整っている。もし礼楽を用いるとあらば、私は昔のやり方に従おうと孔子はいいました。
孔子が生きたのは春秋戦国時代、政治の腐敗や領地争いで激しく不安定だったといわれます。当時、礼楽は形式としては洗練されてはいたもの実質的ではなかったようです。孔子はこうした状況から、国政が安定していた時代の礼楽に従いたいといいます。形式や外見だけでなく、実質や中身を重視することの大切さを説きます。
今もまた孔子が生きた時代と同じように政治腐敗が進み、権力闘争が激しくなっているようです。
自民党和歌山県連、当選の望月良男氏除名 世耕・二階氏で分裂深刻化 - 日本経済新聞
「石破おろし」、自民党内での権力争いが激しくなり、派閥政治、古い政治が復活しそうな勢いです。その中心は、旧安倍派の裏金議員だったり、統一教会問題の議員たちだといいます。自民党瓦解の一因がそこにあったはずなのに、いまだそれを理解できていないようです。
「権力争いとしか言いようがないですね。もうこんなことやっている以上、まさに自民党の終焉になっていくんじゃないかと思います。自民党政治をいかに終わらせるか。そこにこそ希望があると訴えていきたい」と共産党の田村委員長が語ります。的を得てはいないでしょうか。
「極端な富は民主主義に対する脅威」、富裕層増税
G20諸国の大富豪の過半数が、富に対する2%の課税を支持しているとの調査がまとまったそうです。1000万ドル(約14億8000万円)以上の資産を持つ層は富裕税を支払うべきかとの問いに対し、調査対象者の58%が賛成と答えたといいます。
大富豪の過半数が富裕税に賛成、不平等巡る暴力を恐れる声も | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
「極端な富は民主主義に対する脅威」、世帯資産が5000万ドル(約74億円)以上と1億ドル(約148億円)以上の層では、それぞれ66%と69%が富裕税を支払うべきだと答えたそうです。民主主義を強化し、気候変動のような地球規模の問題と闘い、特に富の不平等な分配を巡る暴力の発生を防ぐことになる、そうした変化を歓迎しているといいます。一方、「富裕層が政治的影響力を得るために金銭を支払っている」ことを回答者の72%が認めたそうです。
日本では政治献金に熱心な経団連が「フューチャーデザイン2040」をまとめ、日本のあるべき姿とその実現に必要な政策を提言しています。その中で、富裕層増税を中心とした全世代型社会保障の実現や脱炭素化への積極投資などを説いています。
2040年度にGDP1000兆円 富裕層増税・道州制導入を―経団連提言:時事ドットコム
提言では経済力に応じた「応能負担」を徹底し、所得や資産に対する富裕層への課税強化で34年度までに5兆円規模の財源を確保し、社会保険料の負担率が上がらないようにする方策を描いた。財源が足りなければ消費税増税や、法人税など企業負担も検討対象にする。(出所:日本経済新聞)
自民党と蜜月な経団連がこのような提言をしてくれているのに、政治の場で、なぜ富裕層増税が議論されないのでしょうか。国民に対しての増税は意図も容易く実行するのに、富裕層や大企業が対象となると二の足を踏むのなぜなのでしょうか。解せない話です。
暑すぎる夏、7月の平均気温が平年よりも2.89℃高く、1898年の統計開始以来、最も高かったといいます。40℃超の日も続いています。地域によっては、高温に加え少雨が重なり、ダムの貯水率が低下しているといいます。
オリエンタルランド株、1年で20%超下落 猛暑が突く東京ディズニーの急所:日経ビジネス電子版
猛暑がビジネスにも影響し始めています。東京ディズニーランドでは猛暑の影響で入園者数が減少し、コンビニにおいても温度が34度ぐらいを超えると人が出歩かなくなり、売り上げが落ち込む傾向があるそうです。
異常な暑さです。このまま日本の夏は年々暑くなっていくのでしょうか。恐怖を感じます。政治が今ある問題でゴタゴタしている間にとてもつもない大きな課題が眼前に迫ってきているようです。
「参考文書」
米国の労働統計局長を解雇、トランプ氏命令受け 米紙報道 - 日本経済新聞
ロシア前大統領、トランプ氏の批判に応酬 核報復システムに言及 | ロイター
共産・田村氏「石破おろしの中心は裏金議員や統一教会べったり議員」 [日本共産党]:朝日新聞
経団連・十倉雅和会長「税・社保改革逃げるな」 2040年見据え提言 - 日本経済新聞
消費税は問題あまた 「弱者しわ寄せ」「不平等」「非関税障壁」 トランプ政権も非難:時事ドットコム
高温少雨、米どころ直撃 山地の生産者「最悪の年」―稲枯れ、地面ひび割れも・新潟:時事ドットコム
ダム貯水率、15道府県の33カ所で平年・24年下回る 高温少雨で - 日本経済新聞




