トランプ関税の合意妥結、参院選における自民党の敗北、 様々な出来事があって、世の中がざわざわとしています。先々を明瞭に見通すことができず、この先も大きなうねりに巻き込まれていくのかもしれない.... 不確実性の時代と感じます。
トランプ関税と金融市場
日米関税交渉が合意となって株式市場が活気づき、TOPIX 東証株価指数は史上最高値を更新しました。その後、次第に熱気が冷めると、「浮かれ過ぎるな」という空気感が漂っているそうです。
日本の投資家にとって厄介なのは、どのような好材料にも必ずただし書きがついてくることだ。今回の貿易合意は明らかにプラス材料ではあるが、日本企業が直面する15%の関税は、年初の水準と比べれば依然として高い。経済にとっては追い風になるかもしれないが、それが逆に日本銀行による苦しい利上げを早める可能性もある。(出所:ブルームバーグ)
株最高値の日本市場に浮かれるな、日銀会合や企業決算に半身の投資家 - Bloomberg
一見好調のように見える株式市場。しかし、リスク含みのようです。
この先の企業の対応次第であることは間違いなそうです。強欲な投資家の期待を裏切らず、優れたパフォーマンスを示せるかが問われます。
TOPIX過去最高更新を支えたのは、自動車株と銀行株だったといいます。AIと関連付けて上値を狙ったともいわれます。
決算:手元資金使えぬ日本企業、資本効率5年ぶり低水準 欧米に見劣り - 日本経済新聞
期待通りに業績を伸ばしていくためには、卓越した戦略と長期計画、事業計画が求められます。日本企業の実力は如何ほどなのか。
漂流する自民党
旧安倍派を中心とした「石破おろし」の動きはどうなるのでしょうか。自民党で両院議員懇談会が開催され、石破首相への退陣要求が続出、党内に亀裂が走り、対立が激しさを増しているそうです。
自民大敗、首相だけの責任でない 「石破降ろし」違和感―関経連会長:時事ドットコム
裏金事件、統一教会問題の中心地であった旧安倍派が主導するのであれば説得力が伴いません。もう国民は3つの選挙を通して、古い自民党に「NO」と答えを出しているのですから。それを自覚できないのが、自民党らしさなのでしょうけれども。今この時も、選挙に負ければ、総理総裁の顔を替えるというこれまでの慣習に従うべきなのでしょうか。いつまでも同じ論理を押し通す強引さにはもう無理がありそうです。
旧安倍派(清和会)、福田赳夫元首相を源流として、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫など数多くの首相を輩出してきました。よくよく考えてみれば、日本の衰退もこの系譜と符合していそうな気もします。
「支援いつも遅かった」 就職氷河期世代前半、出産・育児に諦め - 日本経済新聞
手を変え品を変え、色々な政策を実施してきましたが、少子化問題、氷河期世代問題、医療・年金社会保障改革、教育・大学改革は進まず、産業構造転換も停滞したままです。政策のどれもこれも的外れだったようです。
年金・医療改革を前へ 過去の失政を検証せよ - 日本経済新聞
森友・加計問題、それに続く文書改ざん問題。桜を見る会、その後も、過激ダンスショーなど不祥事は続いていきます。しかし、不都合なことはいつもうやむやのまま。そのたびに、改革とかガバナンス強化などと声高に叫ばれますが、それも中途半端、問題は違うカタチとなって繰り返されます。もう終わりにするときなのかもしれません。
文書改ざん・隠ぺい問題、進まなかった対策
改ざんや隠蔽などの不祥事をきっかけに政府が打ち出した公文書(行政文書)の電子化が進んでいない。方針を掲げてから7年が経過したが、今なお新規に作成・取得した文書の6割を紙が占める。(出所:日本経済新聞)
押印廃止でも残る紙文化 公文書電子化阻む霞が関の「仕事の流儀」 - 日本経済新聞
「民間への人材流出が止まらない霞が関にとって非効率さの代名詞とも言える「紙文化」の脱却は喫緊の課題だが、熱は一向に高まらない......」。 これでは仕事をしていないのと同じです。公官庁はムダを積み上げたまま放置する非効率のかたまりのように見えます。
もし既存の規範を全員が遵守し、誰も反抗しなければ社会は極めて安定的で秩序のあるものにはなるかもしれませんが、変化は起きず、歴史はそこで停止します。(引用:「逸脱する人」を許容する開かれた社会 山口周)
問題の対策が進むはずもありません。ただ貴重な税金を浪費しているだけです。こんな状態で、財源がないとよく言えたものです。呆れます。
論語に学ぶ
羣居(ぐんきょ)すること終日、言 義に及ばず、好んで小慧(しょうけい)を行う。難(かた)いかな。(「衛霊公第十五」17)
大勢で集まっていながら一日中ムダに時間を過ごし、話題は一度も道義にふれず、 話す内容に中身はなく、こざかしいことばかりに熱中している。これではどうにもならないないと孔子はいいました。
「#石破やめるな」の声があがっているそうです。古い自民党にもう飽き飽き、変化を望んでいるということなのでしょうか。旧安倍派、旧茂木派.... こんな呼称が死語になる日が待ち遠しいです。
支配的価値観や規範に対して逸脱者、少数派が反旗を翻すことで、安定した環境に揺さぶりがかけられ、システムは不安定な状態に置かれます。少数派と多数派とのあいだに生まれる対立から次の安定状態が生まれ、社会は変遷していく。(引用:「逸脱する人」を許容する開かれた社会 山口周)
国民からの信頼を失った岸田政権に替わり、改革を託されたのが少数派の石破さん。それゆえ、混乱、不安定は必定なのかもしれません。これに守旧派が抵抗し、揺り戻そうとすれば、元の木阿弥、何も変わらないことになってしまいます。
「どうやって逸脱者によって多数派の規範がアップデートされる「開かれた社会」を築くか」(引用:「逸脱する人」を許容する開かれた社会 山口周)
政治、企業、いずれにおいても問われていることではないでしょうか。
「参考文書」
景気、後退の「分水嶺」に 日本経済はトランプ関税に勝てるか - 日本経済新聞
試される日本の産業競争力 関税合意、政府は80兆円の対米投資支援枠 - 日本経済新聞
報ステ大越健介氏が「石破おろし」にひとこと「果たしてそこが問題の核心なんですか?」 - 社会写真ニュース : 日刊スポーツ
石破茂首相「私心持たず将来のため身を滅する」 NHK番組 - 日本経済新聞
「石破おろし」と「石破やめるな」――日本政治の不可解な新時代:フォーサイト編集部 | 週末に読みたい海外メディア記事 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト





