「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

実現しそうにない見せかけの公約、GDP1000兆円、手取り増などなど

 物価高騰対策にコメ、氷河期世代の問題、外国人など、参議院選挙の争点が多方面に広がっています。どれも解決できずに長く続く問題です。これまで政権を担ってきた自民党政治の問題なのではないか、そんな疑問が募ります。

 物価高騰の収束が見通せず、関心の高いテーマに、各党が国民受けする対策で競い合っています。

消費減税も現金給付も間違いと言える当然の理由。そもそも財政拡張は物価高対策にならないので…【25参院選】 | Business Insider Japan

 消費費の減税や段階的な廃止に給付。国民の懐は潤い、経済活動が活発になり、経済が成長していく、そんな仮説はありなのかもしれません。しかし、副作用、弊害はつきものです。評価は十分なのでしょうか。専門家たちはさらなる物価高を懸念します。超短期的思考に陥り、安直にはじめては次の問題を生じさせる。そんなことをまた繰り返しそうです。

 

 

「令和のコメ騒動」、随意契約の備蓄米の放出で価格は下落に転じたようです。新米の季節が近づいてきました。その価格はどうなるのでしょうか。

外食、コメなど原価高が営業益1割超押し下げ 備蓄米の活用広がる - 日本経済新聞

 小泉農水相農政改革が成就し、農家、消費者をはじめすべての関係者がハッピーになる結末を迎えることはできるのでしょうか。

氷河期世代問題」、これもかなり深刻です。政治が後先を考えずにはじめた政策が今もなお国民を苦しめているということでしょうか。

参議院選挙:[くらしの現場 25参院選]氷河期世代 募る焦り…非正規・無職80万人 家や年金は : 読売新聞

 政治が正しく機能としているのか。利害調整の何のため、誰のためなのか。国民の存在が無視しされてきたように思えてなりません。

 石破首相は演説で「責任政党」の立場を強調します。山積する内外の課題に対応できるのは長年政権を担う自民党だといいます。岸田前首相や麻生元首相も同様のようです。「(自民党が)万が一負ければ、日本はますます物事が決められなくなる。政治が漂流してしまう」と岸田氏は述べたそうです。

岸田氏「政治が漂流する」麻生氏「政権倒した後どうするの」、そろい踏みで参院選に危機感 - 産経ニュース

 麻生氏は安全保障について「岸田内閣は実績がある」と述べたそうです。「増税メガネ」と揶揄され、その後その火消しに走ったことが思い出されます。都合がいいように現実をとらえるから今日の苦しい状況が生まれるのではないでしょうか。それが荒れた選挙戦につながっているのではないでしょうか。

 

 

 国民民主党は現役世代をターゲットに「手取り増」を呼びかけています。日本維新の会は、社会保険料引き下げのための医療制度見直しを主張し、先送り政治には反対だといいます。にわかに注目される参政党は外国人問題を訴えています。

 立憲民主党などは物価高や社会保障改革での与党の「失政」と指摘します。野党の対策が優れたものとは言えないのかもしれませんが、「失政」であったことは間違いなさそうです。

竹中平蔵「給料を上げるのは間違った政策だ」石破茂も結局はポピュリスト「利権団体を守る自民党」と参政党への危惧 - みんかぶ(マガジン)

今回の自民党の公約については「野党より見劣りする」と言わざるを得ません。「新しい世の中になるぞ」という強いメッセージがないのです。GDP1000兆円の公約などには裏付けがなくて、まさにポピュリストとしての発言なのです。(出所:みんかぶ)

 自民党既得権益の維持に終始し、野党は短期的な人気取りの政策で「寄り添う」のは自分たちだとアピールしていると、あの竹中平蔵氏が批判する状況です。

 SNSを活用した選挙運動が花盛りですが、偽情報や誤情報は拡散され、切り抜き動画も氾濫しています。

偽情報に苦慮 首相切り抜き動画も―SNS時代の選挙【25参院選】:時事ドットコム

 先の兵庫県知事選では偽・誤情報が流布され問題となりました。これを受けて政治は法規制強化に向け議論を始めましたが、「表現の自由」や「政治活動の自由」を理由に、通常国会では法整備は見送られ、参院選に突入しました。SNSを積極的に活用し、支持拡大を狙う政党があったためといわれます。

 

 

論語に学ぶ

子張(しちょう)善人の道を問う。子曰わく、迹(あと)を践(ふ)まず、亦(また)室(しつ)に入らず、と。子曰わく、論(ろん)篤(とく)なるのみに是れ与(くみ)せば、君子者(くんししゃ)か、色荘者(しきそうしゃ)か、と。(「先進第十一」19)

 弟子の子張が善人の進む道とは問いました。孔子は「善人は、聖人の歩んだ迹(道)を学習しないで人生を歩むため、ここぞという妙処を知らないままなる」と答えました。さらに「議論が熱心なだけで、その人を君子だと判断するのは早計で、見かけの良い人かもしれない」と」と孔子はいいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 議論がどんなに上手い人でも、それが本心からのものか、あるいは見せかけだけなのかは、行動を見なければわからない、議論の内容や言葉の巧みさだけで人を判断するのではなく、その人の行動や人となりをよく見極めるべきだと孔子はいいます。

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 参議院選挙はどんな結果になるのでしょうか。見せかけの色荘者候補が結構多そうな気がします。騙されないようにしたいものです。この国の未来がかかっているのですから....

 

「参考文書」

石破首相、責任政党アピール 野田氏、自公「失政」批判【25参院選】:時事ドットコム

財政ポピュリズム、「敵」設定…真偽が信疑に 成蹊大・伊藤昌亮教授 [東京都] [参院選(参議院選挙)2025]:朝日新聞

日本ペンクラブが緊急声明 参院選の外国人差別・デマで民主主義後退:朝日新聞

【参議院選挙】SNSと選挙報道、若手記者たちはこう読んだ 「ひとくくり」には違和感 - 日本経済新聞

「7・20参院選」自公過半数は〝微妙〟【点描・永田町】:時事ドットコム

【参議院選挙2025】外国人規制が争点に急浮上 行き過ぎは成長に逆風、各党の主張分析 - 日本経済新聞