「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

増大する軍事費、グレーゾーン事態、ハイブリッド戦、衝突のリスク

 世界で軍拡が進んでいるようです。2024年の世界の軍事支出が、冷戦終結以来最大の伸び率となり、2.7兆ドル(約388兆円)に達したそうです。戦争・紛争や緊張の高まりが理由といいます。

世界の軍事費「前例のない」増加 国際平和研 写真13枚 国際ニュース:AFPBB News

 100か国以上が軍事予算が拡大させ、軍事費の増加は10年連続を記録したそうです。トップは米国で9970億ドル(約143兆円)を軍事費に支出し、中国がこれに続いて、推定3140億ドル(約46兆円)で、軍の近代化、サイバー戦能力の拡充、核兵器の増強を進めているといいます。日本の防衛費は世界10位の553億ドル、伸びは21%で1952年以来最大になっています。

 

 

「各国政府が軍事力強化による安全確保に予算を一段と優先配分しており、他の分野を犠牲にすることも珍しくなかった。このため、経済的、社会的なしわ寄せが今後何年にもわたって国民生活に重大な影響を及ぼす可能性がある」と報告書を発表したストックホルム国際平和研究所は懸念を示しています。

変わる世論

 PR会社エデルマンによる世界世論調査によれば、経済に対して不安を抱いている割合が約60%に達しているそうです。政府や企業に対する不信感が深刻なレベルに達していることが示され、ごく一部の富裕層の利益のために奉仕させられている一方で、一般の人々は苦労しているとの見方が示されたといいます。

経済不安60%、変化への敵対的行為容認は40%に=世界世論調査 | ロイター

 経済環境への不満も高まっていることが示され、変化をもたらすには暴力や脅迫、オンライン攻撃、意図的な偽情報の流布、財産の損壊などの敵対的行為を容認するとの回答が約40%に達しています。

 自国が次世代にとってより良くなるとの見方は、フランスで9%、英国が17%、米国が30%と欧米の民主主義国で深刻な低水準まで落ち込んでいるといいます。

 

 

論語に学ぶ

斉(せい)一変すれば、魯に至らん。魯一変すれば、道に至らん。(「雍也第六」24)

  斉の国が変わって進歩すれば、魯国のようになれるだろう。その魯の国に改革があるならば、道義ある理想国家になるだろうと孔子はいいました。

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 昨今の世界情勢は戦国時代に巻き戻されたようなあり様です。武力や権謀によって支配しようとする覇道のような手法が蔓延しているからなのでしょうか。軍事力には大きな影響力があります。しかし、それだけに頼って世界が動かそうとするのは危険と歴史が証明しています。

 武力攻撃に至らないものの、国家間の紛争や対立が顕在化するグレーゾーン事態が世界各地で確認されるようになっています。サイバー攻撃や偽情報拡散などのニュースも絶えなくなるようになり、軍事的な戦闘だけでなく、サイバー攻撃、情報操作、テロ、経済的圧迫など、非軍事的な手段を組み合わせて相手国に影響を与えるハイブリッド戦がしきりに語られるようになりました。

米政府サイト、消えた1000ページ トランプ政権、情報操作の跡:日本経済新聞

 もしかして日本もすでに巻き込まれていることはないのでしょうか。日本政府がもっとしっかりしていればいいのでしょうが、甘々の今の政治、行政では厳しそうですね。

 もうそろそろ日本の政治を変えなければ未来が危うくなりそうです。まずは古い政治を改める必要がありそうです。新たなタイプの政治家の登場が待たれます。

 

「参考文書」

世界の軍事費2兆7200億ドル、冷戦後で最大=ストックホルム研究所 | ロイター

ローマ教皇の葬儀に各国首脳が参列 世界を動かすのは軍事・経済だけではない:日経ビジネス電子版

ロシアの偽情報を米国人の3分の1が信じる 「憂慮すべき割合」と調査機関は指摘 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)