「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

ローマ教皇死去、思い出される核廃絶の訴え

 ローマ教皇が亡くなりました。享年88歳。被爆地を長崎・広島を訪れて核兵器の廃絶も訴えていたことを思い出します。ご冥福をお祈り申し上げます。

核兵器使用・保有は「倫理に反する」、ローマ教皇 公式教義書に明記の意向 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News

核の理論によって促される、恐れ、不信、敵意の増幅を止めなくてはならない――。(出所:日本経済新聞

「わたしは平和の巡礼者として激しい暴力の犠牲となった罪のない人々を思い起こし、静かに祈るためにここに来なければならないと感じていました」、広島で2019年に開かれた「平和のための集い」でこう語りました。

 

 

「戦争のために原子力を使うことは、犯罪以外の何ものでもありません。核兵器保有することも倫理に反します」。「紛争の正当な解決策として、核戦争の脅威で威嚇することに頼りながら、どうして平和を促すことができるでしょうか。真の平和とは武器を持たないこと以外にありえません」と訴えていました。

 また、ローマにもどる飛行機の中では、これを「カトリック教会のカテキズムに入れなければならない。核兵器の使用のみならず、所有もだ」と語り、「政府の狂気で人類が破滅する恐れがある」と述べていました。

 カトリックの教えが絶対的に正しいことはないのだけれども、それでもこれを正義としようとする試みが希望ではないかと感じたりしました。

論語に学ぶ

子張(しちょう) 仁を孔子に問う。孔子曰わく、能(よ)く五者を天下に行なうを、仁と為す、と。之を請い問う。曰わく、恭、寛、信、敏、恵なり。恭なれば則(すなわ)ち侮られず。寛なれば則ち衆を得。信なれば則ち人 任ず。敏なれば則ち功 有り、恵なれば則ち以て人を使うに足る、と。(「陽貨第十七」5)

 

 

 弟子の子張が「仁」とは何でしょうかと孔子に問いました。孔子は「五つのことを世に行うことができれば、それが「仁」である」といいました。子張はこの五者を教えてくださいといいまし。孔子は「それは「恭」、「寛」、「信」、「敏」、「恵」である。「恭」己を慎み驕らなければ、人に侮られることはない。「寛」心が広く大きく、ゆっくりと落ち着きがあれば、人の心を得られる。「信」言行一致であるならば、人は信頼する。「敏」すぐに実行するならば、功績があがる。「恵」財物を惜しまず分け与えるならば、人を十分に使うことができる」といいました。

dsupplying.hatenadiary.jp

「権威に基づいて命じるのではなく、耳を傾けともに歩もうとする教皇フランシスコの姿勢に私たちは多くを学びました」とローマ・カトリック教会枢機卿の菊地功さんが教皇の人柄を振り返ります。

 

 

 パンドラの箱が開いてしまったような現世において、教皇のような心持を維持することは困難なのかもしれません。それでもそう願うことが希望であると改めて気づかされます。

寛容な教皇と不寛容なトランプ政権、比較する声も 米国 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News

 教皇が取り組んだ貧困や気候変動などの問題、また世界各地で続く紛争の平和的な解決に再び世界が一致して対応できるようになるのでしょうか。揺り戻しするのではなく、世界を前に進める努力が求められているのでしょう。

 

 

「参考文書」

フランシスコ教皇死去 訪問した広島の被爆者などから悼む声|NHK 広島県のニュース

次期ローマ教皇、改革路線の継承問う アジア・アフリカ選出も - 日本経済新聞