新潟産コシヒカリの卸会社の取引価格はが1カ月で35%上昇した(日本経済新聞)。コメの高騰が続いているようです。新米が流通すれば落ち着くと政府はいっていたはずなのに....
コメ卸値、上昇率が過去最大 JA「確保難」を通知 - 日本経済新聞
「今年に入っても高い状況が続くのではないか」と江藤農水相が価格高騰の長期化について言及したそうです。品不足が理由といいます。予測の甘さを感じずにはいられません。 政府がようやく備蓄米を放出することの検討を始めたそうです。
「令和のコメ騒動」、予測困難な時代といわれるのですから仕方がないのでしょうか。単にご都合主義から抜け出せずにいるだけのように思われます。
「分析・考察対応が遅すぎる。コメの価格の高止まりは昨年来、ずっと続いている。今まで、対策を考えていなかったのかと、まず驚かされる」と専門家は指摘し、備蓄米放出だけで高騰が収まるとは思えないといいます。
農相「備蓄米の条件付き販売可能に」米価高騰で見直しへ - 日本経済新聞
コメの高価格を維持したいJAグループに配慮し、条件を付与することが足かせになるとの指摘です。高騰の背景に流通の滞り 卸業者による在庫積み増しがあるといわれています。農業を保護しなければならない事情があるのも理解できます。システマティックな対応が求められるのでしょう。何か単独の要素をたたけば、対策できるものではないのでしょうし、まして絆創膏をはるような対策では根本の解決にはなりません。供給が安定し、価格が下がることはあるのでしょうか。
実質賃金が目減りを続けています。政府、官僚、そして関係する業界にはよくよくと考えて欲しいものです。
論語に学ぶ
君子は周して比せず。小人は比して周せず。(「為政第二」14)
教養人たる君子はだれとでも公平に付き合って、特定の相手とだけ仲間になることはない。小人は仲間贔屓があって、利害で取り入ると孔子はいいました。
「周」は「あまねく」「公平に」という意味であるのに対して、「比」は「べたべたに」「偏って」と意味します。自分に都合のいい相手だけではなく、だれとでも公平に付き合うべきだというのが孔子の教えです。利害や感情にまかせて、偏った狭い交わりしかできないのが小人だと孔子はいいます。今の政府や官僚、問題を起こす業界の人々は小人の特徴を有していそうです。
「楽しい日本」で危機克服。一人ひとりが自己実現できる「楽しい日本」を目指し、地方創生を核とする「令和の日本列島改造」と、石破首相が施政方針演説で表明していました。
令和7年1月24日 第217回国会における石破内閣総理大臣施政方針演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
「楽しい日本」とは、すべての人が安心と安全を感じ、自分の夢に挑戦し、「今日より明日はよくなる」と実感できる。多様な価値観を持つ一人一人が、互いに尊重し合い、自己実現を図っていける。そうした活力ある国家です。
「楽しい日本」、掛け声、国家ビジョンは大切なことですが、浮世離れしていないでしょうか。物価も厳しく目の前の問題が切実で、なおかつ大きすぎて「今日より明日はよくなる」と思えそうになりません。国民だけでなく中小企業など多くの産業が物価高騰に苦しめられているのが実態ではないでしょうか。
首相は、今年は戦後80年、「昭和100年」に当たる節目の年だと切り出し、「わが国の直面する現実を直視しなければならない」と危機感を訴え、これまでの日本の歩みを振り返り、これからの新しい日本を考える年にすると語っていました。
人中心の国づくりを進め、すべての人が幸せを実感できる、人を財産として尊重する「人財尊重社会」を築いていく必要があります。
「人中心」の新しい日本社会の構築が必要と述べていました。それはそれでいいのでしょうが、まずは思い込みを捨て去る必要がありそうです。発想が変わらなければ、何をやってもいつものように夢物語で終わるのではないでしょうか。それが自民党の歴史なのですから。
「参考文書」
危機克服へ「楽しい日本」 角栄、湛山元首相も登場―施政方針演説:時事ドットコム
石破茂首相「令和の列島改造」実現へ5本柱 施政方針演説 - 日本経済新聞

