この国の政治システムは脆弱のようで、まっとうに機能しそうにありません。人の問題といってもいいのでしょうけれども。首班指名の最中に当の本人が居眠りをしていました。
色々過密日程でお疲れなのでしょうか。デジタル化の推進などでもっと政治の効率アップを考えた方がよさそうです。
しかし、その決戦投票では無効票が84票にものぼり、政権交代させるチャンスを見す見す逃し、居眠りしていた首相が指名されました。もう珍事といってもよさそうです。
石破首相を衆院が30年ぶりの決選投票で再指名-少数与党で前途多難 - Bloomberg
保守系野党が野田さんに投票しなかったからなのでしょうか。国民民主は代表が不倫騒動で大騒ぎとなり、火種になりかねないようです。維新は衆院選で惨敗し執行部の入れ替えとなるようです。もう笑い話、これで民主主義が健全に機能することはあるのでしょうか。
政治ネタがSNSを賑わしています。問題だらけということなのでしょうが、逆にそれだけ政治が多くの国民の関心事になっているということでもありそうです。ただ呆れて眺めているだけかもしれませんけど。
「参考文書」
【独占スクープ】玉木雄一郎氏「高松観光大使」元グラドルと隠密不倫デート&地元ホテルで逢瀬…取材には「家族との話し合いが終わっていない」 | Smart FLASH/スマフラ[光文社週刊誌]
「逃げている印象にならないように」 玉木氏、不倫釈明に応答要領「好意持った」に下線 - 産経ニュース
論語に学ぶ
哀公問うて曰わく、何を為せば則ち民服せん、と。孔子対(こた)えて曰わく、直きを挙げて諸を枉(まが)れるに錯(お)けば、則ち民服す。枉れるを挙げて諸を直きに錯けば、則ち民服せず、と。(「為政第二」19)
無力な魯の君主哀公が、どうすれば人民が服従するだろうか尋ねました。孔子は、「直」正しい人間を抜擢して、「枉」真直ぐでない、正しくない者の上に置くならば、人民は服従する。その逆に、不正な人物を抜擢して、これを正しい人間の上に置くならば、人民は決して服従しないだろうといいました。
哀公が治めていた頃の魯の国は農民の反乱が多く、それにおびえて孔子に質問したのであろうといわれます。「枉」正しくない者が政治をなせば、必然の結果として世も乱れることになるということでもあるのでしょうか。今の日本も2500年以上も前の魯とあまり変わらないようです。
この国に「直」なる者はいるのでしょうか。案外、政界の嫌われ者がそうだったりしそうな気もします。権力にしがみつこうとする連中にとって目障りな存在こそが正しいことを言っているのでしょう。それをうまく使えば、そうした者たちにとって政治は魅力的な場でなくなり、退散してくれそうな気もします。しかし、この時代において、「直」なる者が人気者になることも難しそうです。この国の政治が正常化していくにはまだまだ長い時間が必要なのかもしれません。