社会に不正・不祥事が蔓延し、体感治安は悪化の一途です。ずいぶんひどい国となったと感じます。衆院選後で自民が大敗、国政は混乱しそうです。自民一強政治が瓦解することはよいことなのでしょうが、この先どうなっていくのでしょうか。
国民民主党
国民民主党の玉木代表がキャスティングボードを握る存在といわれています。一方で「#国民民主党に騙されるな」「#玉木雄一郎に騙されるな」との声も上がっているようです。自民党と政策ごとに連携する姿が政権寄りと映るからなのでしょうか。
国民、政権延命協力せず 玉木氏「政策本位」強調 | 共同通信
「石破政権の延命に協力するつもりはない」「手取りを増やす」政策を実現すると玉木代表は語ったそうです。世論を意識してのことでしょうか。
選挙後の政策協議においては、立民より自民を優先させました。それが「対立より解決」なのかもしれませんが、一方で自民に対抗するイメージは弱くなります。その姿勢が透ければ透けるほど、このご時勢、「#国民民主党に騙されるな」との声は強くなるのかもしれません。
ポピュリズム
「手取りを増やす」、耳障りの良い言葉に、大衆を意識したポピュリズム的志向を感じたりします。それに加え保守色も強そうです。
アンチ「年寄りの味方」で大躍進の国民民主党 家計に優しい政策…裏には「今回の選挙で見せなかった」顔が:東京新聞 TOKYO Web
敵基地攻撃能力の保持や防衛費増額を明記した岸田前首相の安保関連3文書の改定による軍拡路線を歓迎し、また、他の野党は異なり、原発推進の立場をとります。その背後には労働組合 電力総連の支援もあるのではないかといわれています。
保守系団体「日本会議」と玉木代表は接点があるそうです。専門家たちは「国民民主は中道保守のポピュリズム政党」と指摘します。
「首相になりたい」、玉木代表は野心をお持ちのようです。周囲にそう語り、政権志向を隠していないそうです。野心を持つことを否定はしませんが、それが悪さしないか心配になる面もあります。先の首相もそんな感じの人だったように記憶します。
論語に学ぶ
巧言令色、鮮なし仁 (「陽貨第十七」15)
「言葉を巧みに飾り立てたり、外見を善人らしく装うのは、「仁」すなわち他者を愛する気持ちは少ない」と孔子は言いました。権力者に言葉巧みに、顔色をやわらげて取り入るような人物に人民の心などわかるものではない、との訓戒といいます。
国民の幸福を願う心はどれほどのものなのでしょうか。権力を持てば、その願望をかなえることはできれるのかもしれませんが、目的と手段を取り違えると大きな間違いが起きそうです。誠実さを失うようなことになれば、また同じのことの繰り返しになりそうです。
右傾化
欧米各国において、物価高や移民難民の流入などで社会が不安定化し、右傾化が進んでいるといわれます。日本もまた同様な傾向があるそうです。安倍政権以降それが顕著といわれます。裏金事件、旧統一教会問題、問題まみれの自民党一強政治を終わらせ、日本の右傾化に歯止めをかけ、政治の健全性を回復させなければならないはずです。今、変えていくチャンスが到来しています。
国民民主党代表の玉木氏は極端な右派ではないそうですが、それがかえって幅広い保守層に支持されたのではないかと専門家は指摘します。右傾化の伸長がちょっと心配になります。それが積み残っている諸課題を根本から解決するときの足かせにならなければいいのですが.....。同じ轍、同じ失敗を繰り返してはならないはずです。
仲間の信頼に支えられるリーダーと、力で押さえつけるボス。ところが、今の世界は『リーダー』不在の一方、力を誇示する『ボス』のような政治家や政党が、幅を利かすようになった。(出所:TBS NEWS DIG)
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国民民主党の「非自民結集」に冷や水を浴びせるような対応に、支持団体の連合では「玉木氏も榛葉氏もてんぐになっている」との批判があるそうです。
猿のようにキーキー騒ぐボスではなく、みなから信頼されるリーダーの誕生が待たれます。
「参考文書」
政策実現へ「ゆ党」路線 参院選にらみ、連合は懸念:時事ドットコム
国民民主の政策「なんでものむ状態」 自民、聖域の税制議論まで開放 [自民]:朝日新聞デジタル
戦後保守政治の裏側 「右派ポピュリズム」のコンプレックス:時事ドットコム
与党大敗、求められる「ゴリラ型リーダー」 識者の見方 - 日本経済新聞
「ゴリラと民主主義」 新たな日本のリーダーは誰に?ゴリラの背中に学ぶ理想のリーダー像とは…【風をよむ】サンデーモーニング | TBS NEWS DIG (1ページ)
民主主義は失敗の積み重ね 頼りない議員を生む私たち 風見鶏 - 日本経済新聞