「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

蔓延する企業の不正、続く大手企業社員による性加害、盗撮事件

 人としてどうなのかなと思うような事件が続きます。リクルートの社員2名が、知人女性に睡眠薬を飲ませ性的暴行を加えたとして、不同意性交とわいせつ略取の疑いで逮捕されました。またユニクロの店長が、店内で試着中の少女らを盗撮したとして性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで逮捕される事件も起きています。この種の報道が後を絶ちません。

 

 

 

 政府が育成に積極的なスタートアップ業界ではセクハラが蔓延しているそうです。

「スタートアップはセクハラが常態化」女性起業家が改善訴える。投資家から自宅に呼び出しも | Business Insider Japan

 なぜこんな世の中になってしまったのでしょうか。人間性の問題のような気もしますが、その背後にある真因を突きとめ対策ができない限り、いつまでも同じ問題が繰り返されることになりそうです。

 教育の問題なのでしょうか、それとも安易に何かに感化されてのことなのでしょうか。

論語に学ぶ

君子に三戒(さんかい)有り。少(わか)き時は、血気未だ定まらず。之を戒(いまし)むるは色に在(あ)り。其の壮なるに及びては、血気方(まさ)に剛(つよ)し。之を戒むるは闘(たたか)いに在り。其の老ゆるに及びては、血気既に衰う。之を戒むるは得に在り。(「季氏第十六」7)

 君子に三つの戒めがある。「若きときは身体の欲求が定まらずに動物的である。その性欲を戒めよ」。「壮年期になると血気盛んで他者に負けまいとする。その競争欲を戒めよ」。「老年期を迎えると身体の欲求が衰え失うことを恐れる。その物欲を戒めよ」と孔子は言いました。

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 それぞれの欲望が不健全なものであるということはないのだけれども、それども適正にコントロールされ、消化されないと、きりがなくなり、犯罪の動機にもなってしまうのでしょう。

 

 

 公正取引委員会が、損害保険大手4社が企業・団体向けの保険契約でカルテルを結んでいた問題で、課徴金計20億7164万円の納付と、再発防止を求める排除措置を命じたそうです。

損保大手4社カルテルで課徴金20億円 公取委「不正がまん延」 | 毎日新聞

 業界内で同時多発的に違反行為が行われていたことから、「不正が蔓延している」と公取委は指摘したといいます。ここでも欲望が適正に制御されていないようです。

論語に学ぶ

色 厲(はげ)しくして、内 荏(やわ)らか。諸(これ)を小人に譬(たと)うれば、其れ猶(なお)穿窬(せんゆ)の盗のごときか。(「陽貨第十七」10)

 外見ばかり格好つけ、その実、中身はだめ。これを小人にたとえてみると、 上品に構えてはいるものの、内心では利益ばかりを手に入れたいと密かに思っているこそ泥みたいなものだと孔子は言いました。 

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 こんな輩ばかりに増えていそうです。検事正が性加害事件を起こし、自民党若手議員たちが過激ダンスショーに興じる問題もありました。人格を高め、人間性を磨く必要がありそうです。

 教育の問題なのかもしれませんが、それだけでは解決しないような気もします。

 

 

 

「参考文書」

リクルート社員の男2人逮捕 女性に睡眠薬、性的暴行容疑―警視庁:時事ドットコム

ユニクロ店長を逮捕 試着室で少女らを盗撮の疑い 警視庁 [東京都]:朝日新聞デジタル

ジャフコ“首絞め”セクハラ告発。弁護士が会見「業界の体質に問題」と指摘 | Business Insider Japan