MIXIの子会社の代表取締役が解任されました。取引先との間で不適切な資金のやり取りを行っていた疑いがあるためといいます。強い立場にある者の不祥事が続くようです。
企業も同様です。中小企業のM&A 合併・買収で悪質な買い手企業への仲介を繰り返した事業者15社に対し、経済産業省が再発防止策をとるよう指示したといいます。適切な対応をとらない場合は、国が認定する「M&A支援機関」としての登録継続を認めないそうです。
秩序が壊れてしまったようです。なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。
大阪地検トップ「検事正」の性加害事件の初公判が開かれました。元検事正で、現在は弁護士を務める被告が罪状認否で起訴内容を認めたそうです。
「私は検察に殺された」 被害女性、副検事を告発も―元検事正初公判:時事ドットコム
検察側は冒頭陳述で、被告が犯行時に「これでお前も俺の女だ」と発言したと指摘しました。なんとも恐ろしい話です。検察組織まで疑いたくなる事案です。信頼も揺らぎます。
こんな者たちがトップに立てるのが不思議でなりません。どんな人事が行われているのでしょうか。そこにメスを入れ、選考基準が変えない限り同じようなことが繰り返されるように思えてなりません。
自民党が裏金事件で処分した者たちを、自民会派入りさせたそうです。衆院選で大敗し過半数を割ったため、多数派工作に動いているといいます。節操のなさに驚きです。
世耕弘成氏、萩生田光一氏ら6人が自民会派入りを了承 - 産経ニュース
みそぎが済んだからなのでしょうか。釈然としません。悪い影響がまた社会に伝播しなければいいのですが。いずれにせよ、自民の政治改革とはこんなものということなのでしょう。
論語に学ぶ
苟(いやし)くも其の身を正しくせば、政に従うに於いて何か有らん。其の身を正しくする能(あた)わずして、人を正すを如何せん。(「子路第十三」13)
「もし為政者自分自身を正しくしたならば、行政はたやすいものだ。自分自身を正しくすることができないで、人々をどのようにして正そうとするのか」と孔子はいいました。
自らを正すことができないものがなぜか力をつけ、あちこちに蔓延り、毒をばらまいていいるように感じます。人柄もよく正しき人が上に立てないことに歯がゆさを感じます。
自民党と国民民主党の幹事長が会談、経済対策の協議が始めたそうです。手取りを増やす政策として「103万円の壁」の引上げ実現に向けて話し合われるようです。
自民、国民民主幹事長があす会談-政策実現に向け協議すると玉木代表 - Bloomberg
「対立より解決」、部分部分の協力で解決に向かう事項もあるのかもしれません。しかし、その積み重ねで社会全体がよくなることはあるのでしょうか。少々心配です。利用されるだけで終わらないよう、しっかり監視する必要がありそうです。
「参考文書」
戦後保守政治の裏側 「右派ポピュリズム」のコンプレックス:時事ドットコム
人事の秘訣:守るべき5つの手順 | ピーター F. ドラッカー | ["2010年6"]月号|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
悪質な中小M&A、仲介15社に再発防止指示 経産省 - 日本経済新聞