「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

衆院解散、揺れる自民、ダメになっていく日本

 首相就任からわずか8日で衆議院が解散されました。戦後最短のことだといいます。

次期衆院選、自民「亀裂」色濃く 非公認12人に拡大 - 日本経済新聞

 反発、亀裂、混乱する自民党如実に映し出されています。改革が不得手といってよさそうです。日本が衰退するのもこんなことが繰り返されるからでしょうか。何も政治に限ったことではなさそうですが。

 

 

 セブン&アイ・ホールディングスの業績が悪化しているそうです。米国でのコンビニエンスストア事業が原因で、インフレを背景に米国消費者の消費意欲が減退しているためといいます。

セブン&アイ2割減益 3〜8月決算、アメリカでコンビニ苦戦 【イブニングスクープ】 - 日本経済新聞

 カナダのコンビニエンスストア大手アリマンタシォン・クシュタールが買収提案するのもわかるような気がします。経営者がだらしなく企業価値を損ねているとん見えるのでしょう。

 アリマンタシォン・クシュタールが買収金額を5兆円から7兆円に引き上げてくれたようです。それに乗るのも悪くないのではないでしょうか。その方が改善スピードが上がる可能性があるのかもしれません。セブンの苦境が停滞する日本、年老いた日本を如実に示しているように見えます。

 一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングは好調のようです。年間売上高が3兆円規模となったようだといいます。

GU、ニューヨークで問う「ユニクロの教訓」 ファーストリテイリング売上高世界一託す 編集委員 杉本貴司 - 日本経済新聞

 ユニクロ誕生から40年、追い続けてきたスペインのZARAの背中が見えてきたのでしょう。無名時代から柳井社長はアパレル世界一の目標を掲げていたといいます。この2つの企業は一体に何なのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

子 子夏に謂いて曰わく、女(なんじ)君子儒と為れ、小人儒と為る無かれ、と。(「雍也第六」13)

  孔子が弟子の子夏に「君子」 であれ。小人に終わるなかれといいました。

「君子」とは天下の事に責任をもち、民が安んずる志を持つものであり、これに対して「小人」は自分一身をよくするにとどまって、社会的影響を持ちえぬ者といいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 社会すなわち他人のために学び、働くべきなのでしょう。しかし、それは時代が穏やかであってこそなのかもしれません。現実、現在のような危機的な状況になると状況は異なりそうです。そこに「実存」という考え方が出てくると、ものごとを自分中心に考えるようになって、個人的な利益ばかり追求するようになってしまうのでしょうか。

 

  

 経団連が、政治献金の際の参考資料となる見解と政策評価を公表したそうです。自民党の裏金事件を受け、政治資金収支報告書の不記載問題の発生は大変遺憾としながらも、自民党を中心とする与党の政策については高く評価できるとし、会員企業に対し献金を呼びかけたといいます。センスを疑います。如何なものでしょうか。

政治の信頼回復「強く求める」 献金は11年連続呼びかけ―経団連:時事ドットコム

 構造的な賃上げ環境の整備や子ども・子育て政策の推進、経済安全保障の確保など多岐にわたる課題一つ一つ着実に成果を挙げていることが、高く評価できる理由のようです。

 消費者である国民のために働くべき企業がなぜに政治献金にそんなに励むのでしょうか。こんなことだから企業改革は進まず、高いパフォーマンスを示すことができずにいるのでしょう。

 視点を変えるだけのことなのでしょう。そうなれば見える景色も変わるはずです。形だけ繕うことで済まそうとすることもなくなるのかもしれません。

「世界の中の日本」、日本はどのような存在として世界に必要とされる国となれるのか、そんな広い視点があってもよさそうです。

 

「参考文書」

ポイント交換・イトーヨーカ堂売却…セブンイレブン「開国」のジレンマ 編集委員 中村直文 - 日本経済新聞

セブン買収額、7兆円に引き上げ カナダコンビニ大手―報道:時事ドットコム

石破茂首相「正々堂々選挙に臨む」 きょう衆院解散 - 日本経済新聞

石破政権、早くも「前途多難」 元自民事務局長が懸念する総選挙の行方【解説委員室から】:時事ドットコム

石破首相、「国会の権威」考慮 裏金議員の非公認、重複認めず:時事ドットコム

自民党・石破茂執行部の公認方針に旧安倍派反発 「権力乱用」 - 日本経済新聞