平和の祭典、オリンピックという夢のような時間が過ぎると、また現実の世界に引き戻されます。スポーツの場もそうではないといえかもしれませんが、現実の世界はマネーゲーム化し過ぎていないでしょうか。
200兆円消えた日本株暴落、元凶は過剰な持ち高整理-買い好機の声も - Bloomberg
自分が望む社会を創り出してくれそう企業に投資し、それが成就すれば、配当を得ることができる、そんなものであるはずなのに、様々ことがやたらに進歩したおかげで株式市場が野放図にゲーム化してしまい、企業もそんな風潮に踊らされるだけのように思えます。いいやら悪いやら、もう少しシンプルになれれば、違った景色がみえるのかもしれません。
企画演出力があってオリンピックが盛り上がり、そこにおカネも集まるのでしょう。一方で、アスリートあってのオリンピック、その熱き戦いが感動を生み出します。勝者は口々にサポートしてくれた周囲の人々に感謝の言葉を発します。それと同じことができれば、企業もそこで働く人もうまくやっていけそうですが、現実社会は厳しく、なかなか成功事例を活用することができないようです。
「人が集まると無能化する」、そんなワードが話題になっているそうです。社員は優秀なはずなのになぜか組織は無能化してしまう、まったくもって不思議な現象です。
論語に学ぶ
子貢(しこう)問いて曰わく、一言にして以て終身 之を行なう可き者ありや、と。子曰わく、其れ恕(じょ)か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿(なか)れ、と。(「衛霊公第十五」24)
弟子の子貢が「生涯、行なうべきものを、一言で表せましょうか」と質問しました。孔子は「それは、「恕」思いやりだな。自分が他人からされたくないことは、他人にもしないことだ」といいました。
こうしたことが案外おろそかにされていそうな気がします。ゲーム化した社会の弊害なのでしょうか。
「参考文書」
【パリ五輪】 「センセーショナル」な大会に幕 閉会式で米ロサンゼルスに引き継ぎ - BBCニュース