JR東日本と私鉄7社が2026年度末以降、磁気乗車券をQRコード乗車券に置き換えるといいます。近距離券が対象で、新幹線や特急などの遠距離券は含まないそうです。
JR東日本など8社、磁気乗車券を「QRコード」に置き換え--26年度末以降、理由は? - CNET Japan
これまでの磁気乗車券は、券詰まりなどの不具合が発生することがあったそうですが、QRコードであれば非接触での処理が可能となり、改札機の故障が低減し、ユーザーがストレスなく駅を利用できる環境を整備できるといいます。また機器のメンテナンスにかかる手間やコストを削減する狙いもあるそうです。
この他にも磁気乗車券は裏面の磁気部分をはがす手間があったといい、リサイクルの面での効率化が図れるといいます。
ようやくとの感が否めません。ムダの放置、価値のないところにおカネを使っていたといってもよさそうです。何がきっかけとなってこの見直しになったのでしょうか。
バスにおいても、支払い方法に変化があるようです。国土交通省が全国の路線バスを対象に、料金の支払い方法をICカードなどキャッシュレスに限定した運行をしやすくする規則改正を実施するそうです。経費削減や運転手の業務負担の軽減が狙いといいます。
バス「現金払いなし」も キャッシュレス限定、国交省が規則改正 - 日本経済新聞
一方、熊本県内でバスや電車を運行する交通5社は、「Suica(スイカ)」など全国交通系ICカード 全10種による運賃決済を年内にも取りやめるそうです。
機器更新費がかさむことが主な理由で、代わりのキャッシュレス決済手段を用意し、経費の半減を図るといいます。
熊本のバス・鉄道5社、全国ICカードから初の離脱 理由は費用 | 毎日新聞
国は旅客交通のサービスレベルの向上やインバウンドの受け入れ環境の整備に向け、全国交通系ICカードの普及を補助金を出すなどして後押ししてきたそうです。
今回、全国交通系ICカードの決済システムからの離脱を表明した熊本市の交通5社は、人口減少などで経常収支は赤字続きで、更新費用はとてもではないが払える額ではなかったと理由を語ったといいます。
世界では、「タッチ決済乗車」クレジットカードによるタッチ決済が急拡大しているそうです。やはりコストを低く抑えることが理由といいます。国内でも茨城県で路線バスを運行する茨城交通はタッチ決済を本格導入、全国交通系ICカード導入は見合わせているそうです。
論語に学ぶ
之を如何(いかん)せん、之を如何せんと曰わざる者には、吾 之を如何ともする末(な)きのみ。(「衛霊公第十五」16)
どのようにすればよいでしょうか、どのようにすれば、と問うてこない者に対しては、どのようにもすることができないと孔子はいいました。
「喉のかわいていない馬に水を飲ますことはできない」、問題を持たないものに、問題の解き方を教えることはできないとの意味といいます。
何が問題か、何がムダかがわからなければ、それを解決するとか、改善しようとの意識が芽生えることはないということなのでしょうし、最新を知ろうともしないのかもしれません。日本の企業の多くが抱える問題のようにも思えます。
サステナブルだの、DXだのと世間が騒ぎはじめて、その道のプロが入ってようやく問題に気づき、ご指導あっての改善なのでしょうか。第三者の目が必要ということなのかもしれません。コンサル流行りもこの延長線上にあるのでしょうか。
もしかして政治改革においても第三者の力が必要なのかもしれません。政治資金規正法改正をめぐっては相変わらずのゴタゴタ。内容は、裏金事件の張本人自民党にとって都合の良いものが残ったり、新たな抜け道作りとの意見もあるようです。
「5万円でやるしかない」岸田総理の決断 政治資金規正法改正めぐる水面下の“与党交渉” 自民・公明トップの握手の裏側 | TBS NEWS DIG (1ページ)
「10万円じゃないと議員活動が続けられない」など党内の声と向き合ってきた麻生氏や茂木氏は「この タイミングで公明党に譲る必要は全くない」と“待った”をかけた。(出所:TBS NEWS DIG)
「問題を持たないものに、問題の解き方を教えることはできない」。
問題だという意識があれば、こんな醜態が報じられることもないのでしょう。
ほんとうの意味での危機感をもって取り組みべきなのでしょう。しかし、危機感は保身のためにしか働かないのが政治家のようです。こんな暴走する政治を一体どうすれば止めることができるのかと考えてしまいます。


