「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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4万ドルを突破したダウ工業株、楽観的な米国、なぜ日本はできないのか

 米株式市場で、ダウ工業株が一時4万ドルを突破しました。史上初めてのことだったといいます。企業の好決算やFRB 米連邦準備理事会による利下げ観測の高まりが追い風となったようです。

ダウ平均、初の4万ドル台-「心理的な浮揚効果」に過ぎないとの声 - Bloomberg

「インフレ鈍化といった良いニュースが注目され、強気相場となっている」と市場関係者は述べたそうです。「インフレや消費者心理を巡る懸念にもかかわらず、経済のさまざまなセクターを代表するダウ構成銘柄が好業績や堅調な見通しを背景に上昇し続けていることを意味する」と述べる市場関係者もいます。楽観的な米国ということでしょうか。楽観を貫き通すにも意志と努力は必要なのでしょうが。

 

 

 そんな米国流をまねれば、足踏みが続く日経平均株価にも変化が起きそうな気がします。もっと良いニュースに注目するようになればいいのでしょうし、もっとたくさんの良いニュースを生み出せるようになるといいのかもしれません。

 それにしてもなぜ日本では悲観的な気分に貶めるようなニュースが続くのでしょうか。マイナンバーシステムが自治体の現場で機能していないことが、会計検査院の調査で明らかになったといいます。

マイナ活用、検査院「予想以上の低迷」 自治体「むしろ作業増える」:朝日新聞デジタル

政府が巨額を投じた行政のデジタル化策が、現場の効率化につながらず、かえって負担を増やしかねなくなっている実態が見えてきた。(出所:朝日新聞

 なんでこんなことになってしまうのでしょうか。官僚たちは大風呂敷を広げ、ポイントをばらまいてまで普及させておいて、後になって後悔する。結局は、「こうありたい」というような夢も希望もなかったということでしょうなのでしょうか。やり抜く意志がわかないのもわかりますし、これでは楽観的になれることはありません。

エネルギー基本計画

 新しいエネルギー基本計画の議論が経済産業省で始まったそうです。国のエネルギー政策の方向性を示し、2040年度の電源構成の目標を盛り込むことになるといいます。

(社説)エネルギー計画 脱炭素の道筋 見誤るな:朝日新聞デジタル

 色々課題の多いエネルギー問題。前回21年に作られた計画はそれを如実に表していそうです。火力を主力として原発も活用する計画でしたが、火力は世界的な逆風にさらされ、企業ニーズにもマッチしていません。原発は様々な問題を抱えたままで、政府の掛け声をよそに地元自治体はやはり二の足を踏みます。それに加えて国際情勢が変化し、化石燃料は高騰し、電気料金はうなぎ登りとなりました。しかし、有効な対策を見いだせずにいます。

「超楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」と故稲盛和夫氏はいっていいましたが、それとは逆に悲観的に構想し、楽観的に計画し、悲観的に実行しているのではないかと思えたりします。「○○しなければならない」でスタートして、実行できそうもないずさんな計画を作るから絵に描いた餅となって成果はなく、後になって後悔し、環境が変わったみたいな言い訳するようになるのでしょう。さて今回はどんな計画が立案されるのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

孟之反(もうしはん)伐(ほこ)らず。奔(はし)りて殿(しんがり)す。将(まさ)に門に入らんとするとき、其の馬に策(むちう)ちて曰わく、敢えて後るるに非ず。馬 進まざるなり、と。(「雍也第六」15)

 魯の大夫 孟之反は自慢をしない人であった。斉の国との戦いで敗れ、敗走したとき、殿軍の役割を務めた。敗兵を一人残らず収容し、最後に首都の城門をくぐろうとしたとき、馬に鞭をあて、「自分から殿をかってでたわけではありません。なにしろこの馬が走ませんので」といったといいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

 孟之反は勇士であったといいます。勇士はおのれ一個のためにではなく、天下のためによき決意したのだから、いかなることがあっても恐れないと孔子はいいます。もしかして、楽観主義を貫くにはこんな「勇」が求められているのかもしれません。「勇」の使い方を間違いさえしなければ、どんな困難もやり抜くことができそうです。これに「知者」の目、「仁者」の心が加われば、道を違えることもないのでしょう。

 しかし、こうした人物が軽んじられ、煙たがられているのかもしれません。楽観主義が育まれない理由はここにありそうな気がします。

 

 

 

「参考文書」

電力需要「増えていく」に転換なぜ? エネ基本計画議論、疑問の声も:朝日新聞デジタル

分散型電源、温室効果ガス排出削減に貢献 送電網の再編などに課題:日経ビジネス電子版