停滞する日本に、イノベーションが渇望され、それを牽引するスタートアップの活性が期待されているようです。また、それに向け様々な意見が交わされています。
その中に心に響くものがあって、実際に動きが始める人が増加することが待ち望まれているのでしょう。
【GWスタンフォード発】日本の起業家が世界で成功するために必要なたった1つのこと | スタンフォード式生き抜く力 | ダイヤモンド・オンライン
記事タイトルは別として、気になる文言がありました。記事筆者は、大学でアントレプレナーシップ教育をされているそうですが、学生が出してくるビジネスプランが似たものばかりと嘆いています。
数年やっていると、「またこれか」と。
典型的なものとしては、「大学でキャンパス内の生活を快適にするアプリをつくる」「生き甲斐が見つからない、楽しみが見つからない人たちに寄り添りそうサービスを提供する」など。(出所:ダイヤモンド・オンライン)
「社会を前に進める」「よりよい社会をつくっていく」という意識はありそうですが、発想力が乏しいということなのでしょうか。
「自分が見たことのない情報や世界に触れると、選択肢が広がり、選択肢が広がれば、「やりたいこと」が見つかる可能性が高くなる」といい、多くの学生が類似したビジネスプランを提案するのは、学生の多くが似た環境にいることだと指摘します。
長く続いたコロナ渦で、政府からの発信を気にかけ、疑問を感じつつも従わざるを得ないこともありました。行動制限もその一例なのでしょう。それは仕方なかったことのでしょうが、そんなことを習慣化してしまうようなことはあってはならないということでもありそうです。そうなれば、ますますみなが同じ環境で、同じ見方するようになっていってしまうのでしょう。
日韓関係改善
日韓関係がようやく改善の方向に進み始めたようです。他国をみてもそうですが、隣国同士でいがみあっているようでは、ろくなことになりません。
日韓首脳「関係改善軌道に」、原発処理水で韓国が視察団派遣へ | ロイター
仲違いした関係を改善するには、相手の立場を尊重し、それをきちんと表現しなければならないということなのでしょう(首脳会談の中味は別として)。そうした姿勢を国として示し、近隣の人々との関係をよりよくしていくことが定着すれば、世間もまた変わっていくのかもしれません。
対立から改善へ、それによる恩恵の方が拒絶することより遥かに大きいはずです。それが目に見えるようになれば、実感を伴ってマインドも変わりそうな気がします。
論語に学ぶ
詩を誦(しょう)すること三百、之に授くるに政を以てして達せず、四方に使いして、専対(せんたい)する能(あた)わざれば、多しと雖(いえど)も亦(また)奚(なに)を以て為さんや、と。(「子路第十三」5)
詩を三百篇も暗誦するほど知識が多くあるものの、内政を担当しても達成することが無く、外交を担当しても相手と渡り合うことができなくては、詩の中味がわかっていないのであって、形式的に多くを暗誦しているだけでは取るに足らず、何も為すことがないと意味します。
日本の停滞は、政治の停滞と同期しているのではないかと感じます。しかし、ようやくそうしたことに変化があるのかもしれません。