「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

権力の誤用、コロナ渦で身につけた悪習か、著名人たちの声

 

 長く続いた新型コロナの緊急事態宣言の終了をWHO 世界保健機関が発表しました。2020年1月30日に発表されてから約3年3カ月経ってのことといいます。

 感染症に恐怖を覚え、生命の危機を感じる時もありました。感染防止は個人の行動如何である程度コントロールできたしても、やはり国の力に依存しないければならないこともありました。自分を抑制し、国に従わざるを得ないときもありました。しかし、指導者次第で、国がいかようにもなることも体験しました。

 また著名人が声をあげたようです。「行き当たりばったりの日本政府の政策では、夢も希望も描けない」と俳優の渡辺謙さんが語っています。

俳優渡辺謙さん「核なんてもういらないと言える国に」政治リーダーに望むビジョン【G7広島サミットへの望み】 | 47NEWS

自由にいろんな意見を活発に出し合いながら未来をみんなで語る。今はそういう空気とか雰囲気がどんどんなくなっている。それが一番問題かもしれない。(出所:47NEWS)

 コロナ渦の余波、なごりなのでしょうか。

論語に学ぶ

子貢(しこう)問いて曰わく、郷人(きょうじん)皆 之を好めば、何如、と。子曰わく、未だ可ならざるなり。

郷人皆これを悪(にく)めば何如、と。子曰わく、未だ可ならざるなり。郷人の善者 之を好み、其の不善者 之を悪むに如(し)かず、と。(「子路第十三」24)

 弟子の子貢が「その土地の人のだれもが、あの人は善い人との評判がありましたらどうでしょうか」と質問しました。孔子は「まだ善人とは言えない」と答えた。すると子貢は「その土地の人の誰もからも憎まれておりましたら、どうでしょうか」と問いを重ねます。「まだ善人とは言えない。その土地の善人が善いとし、悪人が悪むことがあってはじめて、ほんとうの善人と言える」と孔子は答えました。

dsupplying.hatenadiary.jp

 善人は世間には受け入れられないものなのかもしれません。

原発事故を経験したのに自然エネルギーにシフトすることなく、ウクライナ侵攻でエネルギー事情が厳しいからと原発回帰にかじを切る。防衛費増額、食料自給率低下に関してもそう。検証して、ビジョンを描いて、前に進む。今の政治に著しく欠けている。(出所:47NEWS)

 著名人が善人ぶって声をあげると、それを叩く人が現れるたりするのでしょう。

 コロナ渦があって、国が権力を誤用したり、濫用する悪習を身につけたのかもしれないと感じたりもします。

 

「参考文書」

入管法「送還ではなく保護を」 小泉今日子さん、つぶやきの真意は?:朝日新聞デジタル

コロナ緊急事態宣言「終了」 WHO、3年3カ月で節目 | 共同通信

 


www.youtube.com