「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

近づく新体制での日銀金融政策決定会合、気になる新総裁の手腕

 

 日銀総裁を退任した黒田氏の後を引き継いだ植田新総裁でのは初めての金融政策決定会合が27日から始まります。初回は無難にこなすのかなと思ったりしますが、どんなメッセージを発するのかに気になります。

 未だに黒田体制下での異次元緩和には賛否両論があるようです。成功、失敗の評価は必要なのかもしれませんが、それを元にして個人を責めてみたところで、あまり意味はないのでしょう。いずれにせよ、批判が多くあるとうことはそれだけ正すべきことも多いということなのでしょう。

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 過去を変えることはできませんが、過去を分析して、それを適正に活かすことができれば、先々を良くしていくことはできます。 

論語に学ぶ

周公 魯公に謂(い)いて曰わく、君子は其の親(しん)を施(す)てず。大臣をして以(もち)いられざるに怨み使(し)めず。故旧(こきゅう) 大故(たいこ)無ければ、則ち棄(す)てざるなり。備わらんことを一人に求むる無かれ、と。(「微子第十八」10)

 周公は魯の国君伯禽に「君子は親族を忘れるようなことはない。大臣に対しては、自分は用いられていないと怨ましめるようなことがあってはならない。昔からの知人は重大な過失がなければ、見棄てるようことがあってはならない。人には長短それぞれ能力があるのだから、一人に対して完全無欠を求めるなのではなく、その長所を活かすようにしていかなければならない」と教え諭したといいます。

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 親(周公)が任地に赴く子(魯公 伯禽)に授けた言葉と言われます。組織のトップに立つ人に求められる素養のひとつなのでしょう。

手腕

 日銀のこれまでの異次元緩和政策の「副作用」「後遺症」が数多くあることからすれば、改革は避け得ないのかもしれません。ただ強引に進めれば、また次の問題を生じさせる危険もありそうです。順番を間違えることがあってはならないのでしょう。

 いずれにせよ、独善の繰り返しだけは避けてもらいたいものです。植田新総裁の手腕と「君子性」、教養が問われることになるのでしょうか。

 

「参考文書」

【お金は知っている】国民の福祉無視、メディアによる異次元緩和の批判 メガバンクの利害に沿った「副作用」報道、公平に評価しているか(1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト