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【ChatGPT】自民党会合に参加したアルトマンCEO、行政効率化に好影響となるのか

 

海外著名人の来日が続いています。ChatGPTを開発したOpenAIのサム・アルトマンCEOに、投資家の神様ウォーレン・バフェット氏。それぞれが要人たちと面談したようです。

国によるChatGPT活用の検討

 アルトマンCEOは首相と面談し、自民党の会合に出席したそうです。

チャットGPT、日本進出検討 開発企業トップが岸田首相と面会 | ロイター

 報道によれば、アルトマンCEOは、懸念が高まっている個人データの扱いなど課題への対処で日本政府と連携する意向を示したといいます。また「日本の素晴らしい才能と連携し、日本の人々や文化、言語に適したモデルを構築していきたい」とも述べたといいます。

 これを受け、早速、西村経済産業相が機密情報の取り扱いなどの懸念が解消されれば、国会答弁の対応などへ活用を検討していく考えを示したそうです。

「ChatGPT」“懸念解消なら国会答弁など活用検討” 西村経産相 | NHK | AI(人工知能)

 記事によれば、「国家公務員の業務負担を軽減するための活用の可能性は、ぜひ追求していきたい」と西村経産相は述べたそうです。

どこまで進むAIの活用

 一方、自民党はアルトマンCEOとの会合前3月30日に、「AIホワイトペーパー(案)」を公開しました。それは「AI新時代における日本の国家戦略」と題され、「AI開発基盤」「行政でのAI利活用」「民間でのAI利活用」「AI規制」について提言をまとめているそうです。

日本独自のAIモデル開発は難しい 自民党が「AIホワイトペーパー(案)」公開 - ITmedia NEWS

 記事によると、日本独自のAIモデルの開発には消極的で、「先行している海外の基盤モデルAIを土台にするか、パートナーシップを組む形で、国内でも基盤モデルを用いたさまざまな応用研究・開発を加速させるべき」としていたといいます。

 また、「データバイアス」について、海外の画像生成AIが、日本に関する絵をうまく作成できないと課題を提起しているといいます。

官民データの利活用に対し、標準データモデルの整備のほか、政府や地方公共団体保有している公式データをAIモデルで利活用できるよう、整備を進めるとした。また、データバイアス解消のため、海外のAIモデルに日本関連データを積極的に提供することも盛り込んだ。(出所:ITmedia NEWS)

 アルトマンCEOもこうした点を考慮しての発言だったのでしょうか。邪推かもしれませんが。

行政の効率化 

 いずれにせよ、海外発の先端テクノロジーや手法に頼ざるを得ないのが今の日本の実力なのでしょう。それを現実として受け止めることも肝要なことなのでしょう。

 この先、効率化が遅れているであろう行政の改革に役立つことは望ましいことなのかもしれません。また、それによって偏向が是正されるきっかけになって欲しいものです。「公平公正とは」と常に熟考するような使われる方を望みます。

 しかし、自民党主導となると、ついつい要らぬ想像もしてしまいますが。

論語に学ぶ

学は及ばざるが如くせよ。猶(なお)之を失わんことを恐れよ。(「泰伯第八」17)

 学ぶときは、逃げる者を捕まえようとするときのように、一瞬の油断もなく努めなければならないが、それでもまだ捕まえ切れないことを恐れる、学ぶ者はこうした態度で臨まなければならないと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 改めて、日本から最先端なものが生まれなくなったなと感じます。海外から学ぶとの姿勢の欠如がその原因なのでしょうか。慢心、油断から生じたものか、それとも偏った邪説を信じて、それに盲目的に追従するようになり、努力をしなくなったためなのか。

 いずれにせよ、孔子の言葉のような学びの姿勢が今求められているそうです。

 

「参考文書」

ChatGPTのオープンAI・CEO来日、個人情報保護「政府に協力」 - 日本経済新聞

ChatGPT、日本に研究開発拠点の設置検討 CEOが首相と面会 [ChatGPT]:朝日新聞デジタル

ChatGPTのOpenAI社、日本に7つの提案。本気で普及を狙う | ギズモード・ジャパン