犬猿の仲であったはずのイランとサウジアラビアが、中国の仲介で、外交関係の再開で合意したといいます。
中国外交担当トップの王毅氏は「対話と平和の勝利とし、中国は世界の困難な問題に対応するために建設的な役割を果たし続ける」と述べたそうです。
イランとサウジ、外交関係再開で合意 中国が仲介 | ロイター
記事によれば、発表された声明では、国家主権の尊重と内政不干渉が強調されているといいます。また、両国は2カ月以内に大使館を再開させることで合意したそうです。
米国のカービー戦略広報調整官は、米国は直接関与していなかったと言及したといいます。中国が油揚げをさらっていったということなのでしょうか。
自己評価、最後の記者会見
日本銀行の黒田総裁が金融政策決定会合後に記者会見し、過去10年の異次元緩和について日本経済の潜在的な力が十分発揮されたという意味で「成功だった」と振り返ったそうです。ただ2%の物価安定目標を実現できなかったことは残念としたといいます。
大規模緩和は「成功」、2%物価目標の達成に近づく-黒田日銀総裁 - Bloomberg
黒田総裁は、金融政策の具体的な効果として、デフレを解消して経済を活性化させ、400万人以上の雇用創出で就職氷河期と言われた状態を完全に解消したことなどを挙げた。副作用よりも経済に対するプラスの効果が「はるかに大きかった」とした上で、一貫して2%の物価安定目標の実現を目指して大規模緩和を続けてきたことは「間違っていなかった」と述べた。(出所:ブルームバーグ)
日銀総裁の立場からして、これまでの政策を失敗でしたと述べることはないのでしょう。その功罪、光と影はこれから評価分析されていくことになるのでしょうか。
いずれにせよ、市場対話を重視し、これまでより機動的に、効果的な政策で運営されていくことを次の総裁に望みます。
大臣の陳謝
放送法の政治的公平性の解釈を巡る総務省の行政文書について「当時の大臣として責任を感じている。大変申し訳ない」と、高市経済安全保障担当相が閣議後記者会見で陳謝したといいます。
高市氏「責任感じる」と陳謝 放送法文書、正確性欠く:時事ドットコム
今さらと感じますが、陳謝したのなら、真相究明に協力し、正すべきを正して欲しいものです。
論語に学ぶ
已(や)んぬるかな、吾未だ能(よ)く其の過ちを見て、内に自ら訟(せ)むる者を見ざるなり。(「公冶長第五」27)
人間が過ちを犯すことは避けられない。しかし多くの場合、人はあることが過ちであることに気がつかない、あるいは気がつこうとしない。気がついてもなんとか取り繕うとしてしまいます。
本当に学問をしている者すなわち教養を身につけ、道徳的であろうとする人間は、過ちを知ったならば自分を心で咎めなければならないはずだが、そういう人間が見られなくなった。これでは、もうおしまいと言わざるを得ないと、孔子が嘆いたそうです。
自分の過ちに気づけない人が、リーダーになるケースが増えているのでしょうか。それゆえに、社会が混乱するのでしょうか。そうした人たちの取り繕いのために、みなが影響を受け、迷惑を被っているようにも思えますし、それによって悪い方向へ割る方向へと導かれているような気がします。
流れを変える
侍ジャパンの活躍で、WBC ワールドベースボールクラシックが盛り上がっているようです。連日のヌートバー選手(ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー)のファインプレーが日本チームに良い流れを引き寄せるようです。
世の中にも流れみたいなものがあるのではないでしょうか。彼のような熱心さと折り目正しい振舞い良い流れを作り出してくれるのかもしれません。
あれから12年
12年前のこの日、東日本大震災が発生しました。そして、今宵のチェコ戦に、その被災地陸前高田市出身の佐々木朗希投手が先発するそうです。活躍を期待します。