「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【過去最大の114兆円超の国家予算】悪化する社会、気になるその使い道

 

 過去最大の114兆3812億円にもなる2023年度の予算案が衆院本会議で可決、衆院を通過し、3月中の成立が確定したそうです。防衛費が大幅増額され、「日本の抑止力を向上させ、武力攻撃そのものの可能性を低下させていく取り組みが重要」と、岸田首相は理解を求めたといいます。

 一方、所得に占める税金と社会保障費の負担の割合を示す国民負担率は高まる一方です。それに見合った社会保障が実現し、また良好な経済が持続的に実現されているなら納得もあるのでしょうが、まだまだ程遠いようにも感じます。一体、巨額なお金をどこに費やし、浪費しているのでしょうか。

 

 

混乱

 マイナポイントキャンペーンの期限となり、マイナンバーカードの取得申請で混乱おきたといいます。何のためにポイントまでばらまいて、マイナンバーカードを普及させようとしているのでしょうか。

汚職

 国家プロジェクト東京五輪パラリンピックを舞台にした汚職事件が発覚、電通グループなど6社を独占禁止法違反で起訴されたことで、一連の捜査が終結するそうです。

 企業間の価格競争がなくなったことにより、大会運営費が膨張した可能性もあるといいます。

五輪談合、電通など6社7人起訴 東京地検特捜部 - 日本経済新聞

 今回の汚職や談合事件で、大会組織委員会元次長や企業幹部22人が起訴される事態となっています。

 未だに汚職がはびこっていることにおぞましさを感じます。規範意識のかけらもないということなのでしょうか。

 記事によれば、政府などは事件の再発防止策として組織委理事の外部選考を柱とする指針をまとめたそうですが、強制力はないといいます。

 

 

論語に学ぶ

魯人(ろひと)長府(ちょうふ)を為(つく)る。閔子騫(びんしけん)曰わく、旧貫(きゅうかん)に仍(よ)らば、之を如何せん。何ぞ必ずしも改め作らん、と。子曰わく、夫(か)の人は言わず。言えば必ず中(あ)たる有り。(「先進第十一」14)

 魯の行政官が大きな蔵が作られ、弟子の閔子騫が「これまでのしきたりどおりに補修すればいいのに、どうして改めて造る必要があろうか」と批判したといいます。孔子は「彼はふだんは黙っている。しかし、意見を述べるとき、必ず的を射ている」といったといいます。

dsupplying.hatenadiary.jp

「長府」、大きい倉を作ることは、課税を強化し、物資の準備をすることを示しているといいます。

 別の説では、この「長府」を昭公の別館とし、ここを根拠地として、魯の国の実権を握る季氏を討伐しようとしてといいます。しかし、昭公は戦に敗れ、斉国に亡命することになったといいます。

少子化

 少子化に歯止めがかかっていません。出生数が7年連続で過去最少を更新し、2022年は前年比5.1%減の79万9728人になったといいます。子どもの自殺も深刻さを増し、増加の一途といいます。

 こうした統計データを国がまとめ発表しますが、何も対策が打てていないと自ら公表しているようなものです。集められた税金は正しいことに使われているのでしょうか。

 少子化が続けば、国家財政の維持が厳しさを増すのは避けられないといわれます。

 このまま、官庁も政府も変わることはないのでしょうか。この国の先々がほんとうに心配になります。

 

「参考文書」

2023年度予算案、衆院通過 3月中成立へ - 日本経済新聞

〈社説〉子どもの自殺 深刻な現状変える一歩を|信濃毎日新聞デジタル 信州・長野県のニュースサイト

2022年の出生数、初の80万人割れ 想定より10年早く…「賃金が低いから無理」:東京新聞 TOKYO Web