「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【貧困と犯罪】頻発する凶悪事件、続く痛ましい事件、高まるばかりの国民負担

 

 強盗事件が頻発するようになり、暴行事件や殺傷事件も増えているように感じます。母親が子どもに暴行を加え死亡させる事件も起きています。

2歳児暴行死疑い、母逮捕 児童相談所が介入後、虐待か:東京新聞 TOKYO Web

 逮捕された母親は「お金がない」などとも話していたそうです。痛ましい出来事です。

貧困と治安

 貧困と犯罪には関係性があるといわれています。ここ最近の治安の悪化は貧困化の現れなのでしょうか。

 

 

国民負担率

「国民負担率」、国民の所得に占める税金や社会保険料などの負担の割合が2022年度では、47.5%となる見込みといいます。過去最大だった昨年度をやや下回ったものの、所得の半分近くを占めるようになっているといいます。

今年度の「国民負担率」47.5% 所得の半分近く占める 財務省 | NHK

国の財政赤字を加えた「潜在的な国民負担率」は、今年度は61.1%と去年11月に編成した大型の補正予算による歳出拡大が影響して、昨年度より3.7ポイント上がる見込みです。(出所:NHK

 記事によれば、日本の「国民負担率」は、20年前の2002年度は35%でしたが、2013年度以降、40%を超えるようになったといいます。

 新年度は所得の増加が見込まれることから、今年度よりは若干の低下するようです。いずれにせよ、賃上げ次第というところでしょうか。

 こうした状況になっても、いまだ増税論がたびたび議論の俎上にあがることが不思議でなりません。お金が必要になることが増えているのでしょうが、そうかといって安易に増税なり、国債発行に頼ることが異常に思えてなりません。家計であれば、そのために節約して捻出したりします。

 

 

 節約をしながらも生活が苦しいと感じるようにれば、社会や運命を怨まないでいることは難しいのではないでしょうか。

論語に学ぶ

衆 之を悪(にく)むも、必ず察し、衆 之を好むも、必ず察せよ。(「衛霊公第十五」28)

 世の多くの人が悪く言うときも、善く言うときも、必ずその奥底まで察し、見通すことと意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

 世相を単純に信じるなということを孔子はいっています。

脅威

 日本海に他国が発射した弾道ミサイルが頻繁に着弾しています。心の平静を乱されてしまいます。そのための対策に税金を使うことは国民の支持を得ることはできるのでしょう。だからといって湯水のような浪費があってはならないのでしょう。節約に心がけなければならないはずです。

 そうでなければ、国民を苦しめながらも、ミサイルを乱射する国と同じになってしまいます。

健全な社会

 国を守るということと同時に社会も守らなければならないはずです。その中にあって治安は特に譲ることのできない重要なことではないでしょうか。

 防犯カメラの数は増えても犯罪はなくならないようです。警察は威信をかけて捜査を強化するのでしょう。それでも犯罪がなくなることはなさそうです。

 安心安全、心の豊かさ、健全な社会をとり戻していかなければならないはずです。

 政府は大切なことを忘れてしまったかのように見えます。

 

「参考文書」

五輪談合認定なら、都が過払い公費の返還請求へ…小池知事「清算法人に求めていく」 : 読売新聞