回転寿司店での迷惑行為の動画が拡散しました。とんでもないことです。再発防止に努め、安心して利用できる店になって欲しいものです。
スシロー“食器ペロペロ“問題、当事者と保護者が謝罪も「厳正に対処」へ 法的措置を継続 - ITmedia NEWS
この事件について、回転すしチェーン「スシロー」を展開するあきんどスシローは、迷惑行為を行った当事者ならびに保護者から謝罪を受けたそうです。ただ、刑事・民事の両面から厳正に対処する方針だといいます。
今後の捜査、裁判の行方が気になります。
罵詈雑言
国会では、少子化対策の論戦が続いています。その中で、民主党政権時代に自民党の丸川元五輪担当相が「愚か者めが」とやじを飛ばしたことが今になってまた取り沙汰され話題となっています。
丸川氏「愚か者め」やじ反省 子ども手当批判で話題に―自民:時事ドットコム
立憲民主党の長妻昭政調会長が「自民党議員から『愚か者めが、ばか者ども』などと罵詈雑言をかけられた」とただしたのに対し、首相は「節度あるものだったのか、改めて振り返らないといけない」と語った。(出所:JIJI.com)
その当時、自民党は「この愚か者めが」とプリントされたTシャツを制作、販売するなど広報面で活用していたそうです。
法に触れなければ、何をやっても問題ないとの風潮があったのでしょうか。世の中の風紀が乱れるのもわかるような気がします。
節度
首相の長男翔太郎政務秘書官のお土産購入が話題になり、その後も尾を引きずっているようです。
【速報】岸田総理、翔太郎氏人事について「政治家としての活動をより知る人物を採用することは意味がある」 | TBS NEWS DIG (1ページ)
どうなのでしょうか。節度ある行動なのでしょうか。
論語に学ぶ
葉公(しょうこう)孔子に語(つ)げて曰わく、吾が党に直躬(ちょっきゅう)なる者有り。其の父、羊を攘(ぬす)みて、子 之を証せり、と。孔子曰わく、吾が党の直なる者は是れに異なり。父は子の為めに隠し、子は父の為に隠す。直は其の内に在り、と。(「子路第十三」18)
葉公が孔子に「私の郷里の中に、それはもう真直ぐな者がおりまして、父親が羊を盗みましたとき、その子が父が盗んだに相違ありませぬと証言しました」と言いました。孔子は「吾が郷里の真直ぐな者は、それと違う」といい、「父は子の悪事を隠し、子は父の悪事を隠します。真直ぐ(直)の真の意味はそこにあります」と答えました。
「法的措置」は、親子の血縁関係よりも、国家と国民との法的関係を重視する、しかし、孔子の時代にあっては親子の情が配慮されていたと加地伸行は解説します。また、今日の日本においてもその痕跡を確認できるともいいます。それは、刑法105条に、犯人の親族による犯人蔵匿や証拠隠滅の罪でも刑が免除することができると規定しているそうです。
-----
一国の宰相が親子の情なのか、国会の場で子をかばうような発言を繰り返しています。立法に携わる議員たちが人の足を平気で引っ張ったり、好き勝手に振舞い、後になって度が過ぎていたと反省しています。それで済まされていいのだろうかと感じます。
一方、市井では、店舗で迷惑行為を働いた子をかばおうと親が謝罪しても、許しを得ることができずにいます。何か不条理を感じます。
迷惑行為をすべきではないし、それが法に触れるようなことであれば、処罰されるのは当然なことなのでしょう。
法に触れようが触れまいが、迷惑行為がなければ気持ちよく過ごせそうです。そうした社会にしていくべきでしょうし、そうあるべきなのでしょう。そのためにはどうすればよいのだろうか、考えてしまいます。
「参考文書」
岸田首相、子ども手当批判を「反省」 住宅支援を検討―衆院予算委:時事ドットコム