「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

民主主義の曲がり角か岐路になるのか、投稿監視が緩むツイッターと米中間選挙

 

 イーロン・マスク氏が買収したツイッター社で、大規模な人員削減が始まったといいます。対象となる従業員に「きょうはあなたの当社での最終勤務日です」と書かれた電子メールが送られたといいます。

ツイッターで大規模な人員削減始まる-従業員にメールで通知 - Bloomberg

 経営再建のために、従業員数の約半数の4000人を削減するという判断は正しいのかもしれませんが、早くもその影響が出てきているようです。

 フェイクや陰謀論の拡散の防止のために投稿内容を監視するための要員を増やしてきたといわれるだけに、人を減らせば、チェック機能の低下は招くことになりかねません。

 こうした措置に広告主が懸念を示し、広告収入減が生じ始めているそうです。ツイッター社の収入源であるだけに、CEOとなったイーロンマスク氏の経営判断が注目されそうです。

 

 

 米中間選挙が11月8日に迫ってきました。トランプ前大統領の共和党優勢との報道もあります。ツイッターの投稿監視が緩むことで、選挙への影響も懸念されるようです。

 そうした中、選挙の結果次第ではトランプ氏が次の大統領選に出馬を表明するのではないといわれています。トランプ氏のツイッターのアカウントは現在凍結されていますが、もし、それが解除となれば、トランプ離れに変化が起きるのではないかとも言われています。イーロンマスク氏の次の一手はどうなるのでしょうか。

 他方、中国では既に盤石な政治体制が出来上がり、その影響力の拡大に懸念があります。

 そんな中、ドイツのショルツ首相が中国を訪問、習主席と会談したといいます。

中国への「対応変える」 独首相、批判意識し寄稿:時事ドットコム

 G7の外相会談が行われている最中の出来事で物議を醸したようですが、存在感が増す中国を無視することもできず、G7は今後どのように対応していくことになるのでしょうか。民主主義陣営の方が、強力なリーダー不在で混乱、弱体化していないでしょうか。

 一方、岸田政権下の日本は迷走し、方向性を失っているかのように見えます。良くも悪くも、故安倍氏の影響力がいかに大きかったのかと感じます。

 

 

 COP27 国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議がエジプト東部シャルムエルシェイクで開幕します。ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機が顕在化した中での開催となります。世界が脱炭素へ向けた機運を維持していけるのか大きな焦点になるといいます。

COP27きょう開幕 各国が一致したメッセージ打ち出せるか | NHK | COP

 産経新聞によると、日本政府はCOP27を、来年の議長国として開催するG7サミットで成果を出すためのプロセスとして位置付け、「種まきの場」としての活用も狙っているといいます。

 COP27には、バイデン大統領や10月に就任したばかりのスナク英首相なども参加するそうです。一方、岸田首相の参加はまだ決まっていないのでしょうか。

 西村環境相が「環境問題は世界的に非常に重要な問題であり、できれば首相に出席いただければ」と述べ、「官邸で検討している状況で、出欠は決まっていない」と語ったといいます。

COP27、岸田首相参加に期待感 西村環境相:時事ドットコム

 日本が国際的にリーダーシップを発揮し、好ましくない状況から脱する好機のようにも見えますが、そうではないのでしょうか。

 

 

論語に学ぶ

命を知らざれば、以て君子と為る無きなり。礼を知らざれば、以て立つ無きなり。言を知らざれば、以て人を知る無きなり。(「堯曰第二十」3)

 自分の天命を知り得なければ、君子たりえない。「礼」社会規範を身についていない者が、社会に役立つことはないし、人の世を生きてゆくことはできない。ことばを理解できなければ、人間を真に理解することはできない。

dsupplying.hatenadiary.jp

 世界各国の指導者たちがそれぞれの思惑をもって、それぞれが信ずる社会通念に従って行動しているのでしょう。そして、これらを知るためには言葉が必要ということなのでしょう。

  言葉の伝達の場である「ツイッター」はこの先どこに向かうことになるのでしょうか。

 イーロンマスク氏の言動が気になります。またそれによって私たちは彼が何を天命としているのか知ることになるのかもしれません。

 

「参考文書」

COP27 日本は広島サミットへ下地作り - 産経ニュース