「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

鎮静化しないあの事件、1ヶ月が過ぎてもわざわざ蒸し返しにする人たち

 

 台風8号が関東地方を足早に通り過ぎていきました。台風一過とならず、まだ空はどんより曇り空です。おかしな天気が続いています。東北地方での長雨にも気になります。いつになったら安定的な天候が回復するのでしょうか。

 特定団体と政治のズブズブの関係がいわれる一方で、指摘された政党の対応は相変わらずあいまいのままで、何か釈然としません。

あの団体とズブズブの関係を80年代から続けてきた政界の深い闇【コメントライナー】:時事ドットコム

 とある著名人は、アベガー論法を持ち出し、あの事件を蒸し返しにしています。事件から1か月が過ぎ、捜査も進み動機が解明されつつある中、なぜ騒ぎになるようなツイートするのか不思議でなりません。

ホリエモン「銃撃はアベガーのせい」を再主張、ひろゆき妻を猛批判…冷静さ欠く“暴走”に加速する支持者離れ | 女性自身

「アベガー」とは、SNS上に登場した言葉で、何でも「安倍が」悪いと、過激に批判する言動を揶揄したものといわれています。

 誰がこうした風潮に幕を引き、鎮静化させることができるのでしょうか。 

 

 

論語に学ぶ

羣居(ぐんきょ)すること終日、言 義に及ばず、好んで小慧(しょうけい)を行う。難(かた)いかな。(「衛霊公第十五」17)

 群れて一日中雑談し、話す内容は「義」に及ばず、小才を巡らす話ばかりに熱中している、造作もないと意味します。

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 いつの世になっても変わらないということでしょうか。他愛もないことに熱中し、正すべき「義」についての議論が進まないのは嘆かわしいことです。

 

 

 第2次安倍政権下で、政策論争が軽視され、批判的な意見を「ガー」視する時代の空気を作ったと毎日新聞は指摘します。

安倍政権が残したもの:挑むことを「ガー」視する不寛容な時代 政府側で情報発信もした下村健一さんが見たもの | 毎日新聞

異なる意見に対するリスペクトが、喪失しました。政権運営という至難の業をこれだけ長く続けた労苦には敬意を表しますが、違う意見に対し、「自分たちの意見はこうなんだ」ともっと誠実に答え、議論をしてほしかった。平行線や堂々巡りの時間を長くとって「議論を尽くした」と言われても、本来は、議論をそらしていた時間は議論の時間に含めるべきではないので、カウントの仕方がおかしいですよね。(出所:毎日新聞

「説明責任」という言葉の本質は「違う意見をリスペクトして議論する責任」と指摘し、この喪失は、安倍さんの言動も残念ながらお手本の一つとなって、時代の空気としてまん延したといいます。

 

 

或るひと曰わく、徳を以て怨みに報ゆるには、何如、と。子曰わく、何を以て徳に報いん。直を以て怨みに報い、徳を以て徳に報いん、と。(「憲問第十四」34)

 怨みに対して怨みで報復するのではなく、徳を与えて解決するというのはいかがか」と、ある人が質問しました。すると孔子は「それなら他者から受けた徳に対して、何をもってお返しするのだ。怨みも徳にも、同じお返しになってしまうでないか。怨みには怨みのそのままの気持ちを、徳には徳を、ということでよい、と意味します。

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 怨みを買う行為があるから怨みが蔓延するのでしょう。そうした連鎖を断ち切るためにも、徳に努めるべきであるはずです。もうそろそろ怨みの連鎖を断ち切るときになっているような気がします。

 

「参考文書」

安倍元首相を統一教会の関連団体がイベントで追悼…改めて示された“強固な繋がり”に広がる困惑 | 女性自身

【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】「アベガー」の言動にショック、日本人の心はどこへ行った…安倍氏を揶揄するような川柳 非業の死を「自業自得」と印象付けるようなワイドショーも(1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト