「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

原発再稼働、国葬、止まらぬ円安、気になるこの国の先々

 

 ユニクロの業績が好調といいます。ファーストリテイリングが業績予想を上方修正したそうです。純利益を当初予想の1900億円から2500億円に修正したといいます。達成すれば通期として過去最高を更新するといいます。円安効果で海外事業の収益が押し上げられたことも要因のひとつといいます。

ファーストリテイリング通期を上方修正 「ユニクロ」海外好調、最高益更新か - 社会 : 日刊スポーツ

 今年秋には、ユニクロは値上げを計画しています。円安に伴う原材料高を理由にしています。これが日銀が求めている理想に近い姿ということでしょうか。

 

 

 岸田首相が昨日記者会見を行いました。

コロナワクチン4回目接種、新たに800万人対象 原発最大9基稼働―岸田首相会見:時事ドットコム

 その中で、安倍元首相の葬儀を『国葬儀』の形式でこの秋に行うと表明したそうです。この他に、エネルギー・物価対策では、原発再稼働に言及し、今冬に最大9基まで稼働させ、需給逼迫に備える方針を表明したといいます。

論語に学ぶ

 林放礼の本を問う。子曰わく、大いなるかな問いや。礼は其の奢らんよりは、寧ろ倹せよ。喪(そう)は其の易(おさ)まらんよりは、寧ろ戚(いた)めよ、と。(「八佾第三」4)

 林放が礼の根本について孔子に質問しました。孔子は「とてもいい質問だ。儀礼を行なうとき本来のありかたとしては、派手にするよりも質素にすることだ。喪礼のときも同じく、行き届き過ぎるよりも、哀しみで段取りがズレるほうがいいのだ」と答えたといいます。

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 国葬をみなが求めているのでしょうか。現下の経済情勢からすれば、もう少し慎ましく行った方が良いのではないでしょうか。

 

 

 孔子季氏を謂う。八佾(はちいつ)庭に舞わしむ。是れ忍ぶ可(べ)くんば、孰(いず)れをか忍ぶ可からざらん、と。(「八佾第三」1)

 魯国の始祖周公は、周王朝天子の武王の弟で特別待遇を受けていたので、魯国で行う儀式は天子の儀礼並みであることが許され、そこで、魯君は天子の舞楽にあたる、六十四人による納舞「八佾の舞」を祭祀の折に行わせていました。

 その魯で季孫氏が重臣として代々威勢があったといいます。魯国の後の君主桓公の分家であったことが理由とされます。季孫氏は祖先が桓公であるため、魯君と同等に自邸で「八佾の舞」を行っていたといいます。孔子がこの季氏について述べました。

 これでは、主君と同格を示すのみならず、間接的には天子と同格になる、これを僭越と批判し、「こういうことを平気で行なうというのであれば、どのようなことでも平気で行なうことになるであろう」といったといいます。

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 安倍政権下での行われ、色々と問題指摘の多かった「桜を見る会」のことを思い出します。一国の首相にしては行き過ぎた行為のように映ったものです。

 国葬を行うことが適正なことなのでしょうか。行き過ぎのような気がします。原発再稼働のことも気になります。現在のエネルギー状況から判断したことなのでしょうが、国民理解を得ることはできるのでしょうか。この先の手続きが気になります。

 

 

 世界的なインフレで先進国で利上げ政策が進められ、その政策の違いから円安が進んでいます。

 米国の消費者物価が予想外に高進していたことにより、円が一段安となったようです。米ドル独歩高の様相です。

 経済政策はこのままでよいのでしょうか。アベノミクス路線を堅持のままで大丈夫なのでしょうか。少々先々が心配になる記者会見と感じました。