「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

インフレ退治、米国の大幅な利上げは誰のためか、なぜ日本は物価上昇を目標にし続けるのか

 

 ようやくコロナ渦も収まり、様々な制限がなくなり自由に行動できるようになったのかと思えば、コロナ禍の後遺症のような問題が次々と明るみになっているようです。世界平和は遠退き、経済も不安定なままで、国を問わず、物価が高騰しています。

 これら問題が解決方向に向いて明るい兆しが見えれば、人の心を落ち着くのかもしれませんが、まだ夜明け前ということなのでしょうか。

 

 

 米国では、インフレ退治のために、FRB 米連邦準備理事会が、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.75%引き上げ、1.50% - 1.75%にしたといいます。

再送FRB、物価高抑制へ27年ぶり0.75%大幅利上げ 景気減速を予想 | ロイター

 0.75%の大幅な利上げは27年ぶりのことといいます。次回7月のFOMC連邦公開市場委員会でも0.75%か、0.5%の利上げを示唆したといいます。インフレ高進に歯止めをかけようとする積極姿勢ということなのでしょうか。一方、この影響で、この先、景気が減速し失業率が上昇するとも予測したといいます。

 足元のインフレ退治に成果を出すため、先々の犠牲はやむなしということなのでしょうか。インフレがおさまれば、その先の景気後退リセッションにも積極的に対応していくというメッセージということでしょうか。あれもこれも一気に解決するのでなく、あくまでも今ある問題から一つ一つ解決しようとする姿勢のようです。

 日本では、円債市場が大荒れだったとロイターが報じています。国債先物が急落、取引を一時中断するサーキットブレーカーが発動される事態となったといいます。

大荒れの円債市場、先物に投機的売り 日銀の政策修正見込む | ロイター

 日銀は指し値オペを実施すると発表するなど対応をみせたが、急落は止まらなかったそうです。市場では「日銀の政策修正を試す仕掛け的な売りのようだ」との見方がもっぱらだったといいます。

 岸田首相は記者会見で、日銀の金融政策に関して「今は引き続き、物価安定目標を持続的・安定的に維持するために努力を続けてもらうことを期待している」と述べたといいます。

 

 

 多くの人たちが値上げに嫌悪感を示し、賃上げに期待しているのに、物価を目標にして政策を続けることがよいのでしょうか。目標を変えれば、メッセージとしては大きな変化となり、心理が変わるかもしれません。実際の対応内容に大きな変更が生じなくて、何を目指しているのか、それを明確に伝える必要があるのではないでしょうか。

論語に学ぶ

君子は周して比せず。小人は比して周せず。(「為政第二」14)

 君子は公平であって偏らない。小人は仲間贔屓があって、利害で取り入ると意味します。

dsupplying.hatenadiary.jp

「周」は「あまねし」で、平等、公平と意味し、「比」は「ならべる」で、仲間、党派のことをいうといいます。

米国 FRBはなぜインフレ退治に躍起になるのでしょうか。それは誰のためなのだろうかと考えます。一方で、日本ではなぜにそこまで物価目標にこだわるのでしょうか。支持しているのは少数であることが明らかになったはずです。日銀は政府のためだけに、国の借金国債金利を低く抑える金融緩和を続けているだけのように見えてしまいます。金利負担を抑えれば、経済対策という効果のない無駄遣いの原資は確保できるのでしょうから。

 

 

 ロイターによれば、あるエコノミストが「世界的な景気減速が待ち受けるなら、金融緩和を続ける方が得策だ。動くメリットは大きくない」といったといいます。

 どうせ米国が景気後退となるのならということでしょうか。そんなつまらない先読みばかりであれば、景気はこれからも改善されることはないのかもしれません。

 

「参考文書」

日銀の金融政策、今は物価目標維持するための努力期待=岸田首相 | ロイター

コラム:米株と債券共倒れ、金利上昇と景気後退で投資家に逃げ場なし | ロイター

米小売売上高、5月は予想に反し減少 消費のサービス移行も反映 | ロイター