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ユニクロフリースが1000円値上げへ、加速する値上げ、止まらぬ円安、日銀総裁は失言を謝罪

 

 日銀の黒田総裁が「家計の値上げ許容度が高まっている」と発言し、インターネットなどで批判が集中、その釈明に追われ、「誤解を招いた表現となり申し訳ない」と陳謝したといいます。失言ということでしょうか。

値上げ許容発言「不適切だった」 誤解招き陳謝―黒田日銀総裁:時事ドットコム

 黒田総裁の問題発言は、東大の渡辺努教授が4月に行ったアンケート調査結果をもとにしていたといいます。

 JIJI.COMによると、「なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするか」という問いに、「値上げを受け入れ、その店でそのまま買う」という回答が半数を超えていたそうです。黒田総裁はこのデータをもとにして発言したようです。

 

 

 一方、野村総合研究所の木内エコノミストは「エネルギーや食料品などの価格が一斉に上昇しており、どの店でも安く買うことができない状況の反映だ」と指摘、消費者が値上げを許容するというよりも「一種の諦めの心境を反映している可能性がある」との見解を示したといいます。

 諦めて従わざるを得ないことと受け入れることは、その後の行動は同じように見えるかもしれませんが、心理的には大きな違いがあるのでしょう。

論語の学ぶ

戦戦兢兢(せんせんきょうきょう)として、深淵に臨むが如く、薄氷を履(ふ)むが如し(「泰伯第八」3)

 孔子の弟子の曾子が重病になり、その弟子たちを集めて、自分の体を調べさせ、詩にある言葉を引用して、「いつも恐れて、深い淵をのぞきこむような、薄い氷の上を歩くように」、そのような気持ちで、父母からいただいた自分の体を傷つけまいとしてきたといったそうです。

dsupplying.hatenadiary.jp

  発言の慎重さが黒田総裁に求められているのでしょう。国民第一にしているなら、このような発言はできようもありません。

 

 

ユニクロ フリースが1000円の値上げへ

 ユニクロが、今年秋冬の主力商品を値上げすると発表したそうです。フリースの価格が前年の1990円から1000円値上がりし、2990円になるそうです。ユニクロが1000円もの値上げに踏み切るのは異例といいます。

ユニクロ、秋冬商品値上げ フリース1000円高く:時事ドットコム

 JIJI.COMによれば、原材料価格の高騰に対応してのことです。

ファーストリテの柳井正会長兼社長は4月の記者会見で、経済情勢を見れば「安易な値上げはできない」としながらも、原材料価格が「50%アップになれば今の価格は不可能」と話していた。アパレル業界のリーダー企業の決断で、値上げが波及しそうだ。(出所:JIJI.COM)

「ウルトラライトダウンジャケット」、「ヒートテック」なども1000円の値上げになるそうです。

円安、ふたたび

 またドル円が円安方向に動いています。一時133円の値を付けたそうです。

 ブルームバーグによれば、円売り注文が四六時中ひっきりなしに入ってくる状態になっているそうです。「20年ぶりの高値にあるドルを円でまだ買いたい人がいる」といいます。

円売り注文ひっきりなし、20年ぶり安値でも一段安に賭けるトレーダー - Bloomberg

 東京やニューヨークの投資家が、円の一段の下げに賭けているといいます。米国債と日本国債の利回り格差の拡大がこうした動きの要因になっているそうです。円は今年、G10通貨で最低のパフォーマンスになっているといいます。

 日銀総裁自ら掲げた古い目標には近づいているのかもしれませんが、このままでいいのでしょうか。円安によるさらなる原材料など輸入品の高騰が心配になります。

 

「参考文書」 

「厚顔無恥」「無神経」 野党、黒田日銀総裁発言を批判:時事ドットコム