「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

知床で海難事故、続くつらい出来事、平和への祈り

 

 北海道知床で観光船が浸水、乗客の安否が不明になっているといいます。たいへん気がかりです。無事を祈るばかりです。救助中との速報もあるようです。

 平穏、平和を待ち遠しく感じます。つらい出来事があると、それが続いたりします。良い方向に転じて欲しいものです。

 ウクライナ正教会の復活祭を前に、ポーランドの教会ではウクライナから避難してきた人たちが平和の祈りをささげといいいます。

復活祭を前に ウクライナから避難した人たちが祈り ポーランド | NHK | ウクライナ情勢

 みなが祈り、そう願うことで、困難な状況から抜け出ることができるのかもしれません。まずは無事、そして、平穏、平和を祈ります。

 

 

論語に学ぶ

顔淵 仁を問う。子曰わく、己を克ちて礼に復(ふく)するを、仁と為す。一日 己を克ちて礼に復すれば、天下 仁に帰す。仁を為すは己に由(よ)る。人に由らんや、と。

顔淵曰わく、其の目(もく)を請いて問わん、と。

子曰わく、礼に非(あら)ざるもの視ること勿(な)かれ、非礼 聴くこと勿れ、非礼 言うこと勿れ、非礼 動くこと勿れ、と。

顔淵曰わく、回(かい)、不敏と雖(いえど)も、請う、斯(そ)の語を事とせん、と。(「顔淵第十二」1)

 弟子の顔淵が「仁」とは何でしょうかと質問しました。孔子は「利己を抑え、規範(礼)に立つことが「仁」である。ひとたび利己を抑え、規範を実行するならば、世の人々はみな、「仁」を実践することになるであろう。人の道を実践するのは、己の覚悟しだいなのであって、他人に頼ってできるものではない」と教えたといいます。

 すると顔淵は「その実践内容はどのようなものでありましょうか」と尋ねます。孔子は「規範でないもの、非礼を視るな、聴くな、言うな、行なうな」と答えています。

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 孔子の助言を聞いた顔淵は「私め、至りませぬが、そのお言葉を第一として生きてゆきます」と答えたそうです。

 非礼な行為が増えているのかもしれません。𠮷野家の元常務の発言しかり、到底受け入れることができません。個人的な邪まな思いは、社会通念と相容れることはないのでしょう。

 

 

 国連の人権監視団が、ウクライナで起きていることを、「国際法を尊重する姿勢が打ち捨てられたようだ」と非難したといいます。

ウクライナで国際法が「打ち捨てられている」と国連 事務総長はロシアとウクライナへ - BBCニュース

 守るべき規範や規律、ルールが無視されては、無法地帯と化してしまいます。そうした非礼を自身に受け入れないためにも、祈ることは大切なことなのかもしれません。祈りの言葉は自身の願望であり、またそれは、礼にもとづいていなければならないはずです。