「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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【小人の過つや、必ず文る】 Vol.485

 

子夏(しか)曰わく、小人の過つや、必ず文(かざ)る。(「子張第十九」8)

 

(解説)

子夏の言葉。「小人 知識人は過失があると、必ず言い訳をする(「論語加地伸行)  

 

 子張と議論したとき、激しい調子を批判されたとか。孔子のゆったりと相手の意見を聞く態度を学んでいないと子張に指摘され、さらに、小人の議論は、自分の意見だけが正しいと言い張り、目を怒らせ、腕をむき出しにし、早口で口から涎(よだれ)がたれ、目が赤くなり、勝を得ると喜びまわる等々と言われたという。

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「子夏」、姓は卜(ぼく)、名は商。孔子より44歳若く、孔子学団の年少グループ中の有力者。文学にすぐれた、つまり最高の文献学者だったという。孔子晩年の弟子。孔門十哲の一人。後に魏の文侯に招かれ、その師となる。   

 この章は、子夏の内省なのだろうか。

 

 

 

「人の過つや、各々其の党に於いてす。過つを観れば、斯ち仁を知る」、と孔子は「里仁第四」7でいう。

 過ちをどう処理するかで、当然、その人の仁 人間性が分かるということであろう。

 

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(参考文献)  

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  • 発売日: 2009/09/10
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