子曰わく、徳有る者は、必ず言あり。言有る者は、必ずしも徳有らず。仁者は必ず勇あり。勇者必ずしも仁有らず。(「憲問第十四」4)
(解説)
孔子の教え。「人格の立派な人物ならば、その言葉はきっと優れている。しかし、いいことを言う者は、必ずしも人格は立派ではない。人格者は、必ず勇気がある。しかし、勇敢な者は、必ずしも人格者ではない」。(論語 加地伸行)
「樊遅」、勇士として称せられるという。 が、「小人なるかな、樊須(樊遅)や」と孔子はいう。その樊遅は、孔子によく「仁」を尋ねている。
孔門十哲が「先進第十一」3に登場する。
徳行には、顔淵、閔子騫、冉伯牛、仲弓あり。言語には、宰我、子貢あり、という。
必要十分条件を兼ね備えることは、そうは簡単なことではないということであろうか。
孔子は、「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」という。
そして、それがまだ十分にできていないともいう。(「憲問第十四」28)
学究、それに打ち込むということであろうか。
「芸」、その修練を通して身につけた技能や技術、わざ、学問ということであろうか。
芸は身を助けるという。そして、その芸に遊ぶ、楽しむことができるということであろうか。
「関連文書」
(参考文献)