「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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【君子は泰して驕らず。小人は驕りて泰ならず】 Vol.330

 

子曰わく、君子は泰して驕らず。小人は驕りて泰ならず。(「子路第十三」26)

 

  (解説)

孔子の教え。教養人(君子)は、堂々としているが驕り高ぶったりしない。知識人は、驕り高ぶりはするが堂々とはしていない。論語 加地伸行

  

「泰伯第八」11では、「如(たと)い周公の才の美 有るとも、使(も)し驕(たかぶ)り且つ吝(おし)めば、其の余(よ)は観るに足らざるのみ」と、才があっても、驕りがあれば、観るに足らずという。

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「里仁第四」2では、「不仁者は以て久しく約に処(お)らしむ可(べ)からず。以て長く楽に処らしむ可からず」という。

 不仁者は、富貴の境遇においては自制心を失って、驕りたかぶるという。 

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「八佾第三」22では、「管仲の器小なるかな」といい、その非礼を断じた。実力で権力を手に入れたとき、人は驕り、非礼になるということであろうか。 

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 管仲は、どんな面持ちでであったのだろうか。虚勢を張ったところで、心にゆとりはあったのだろうか。

 心のゆとり、落ち着きがあってこそ、泰然とした態度になるということなのかもしれない。 

 

「関連文書」

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫