「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【中行を得て之に与せずんば、必ずや狂狷か】 Vol.325

 

子曰わく、中行(ちゅうこう)を得て之に与(くみ)せずんば、必ずや狂狷(きょうけん)か。狂者は進みて取り、狷者は為さざる所有り。(「子路第十三」21)

 

  (解説)

孔子の教え。中庸(中行)の道を行く人と出会えず、その人とともに歩むことができないならば、やむなく仲間に選ぶのは、狂者や狷者か。狂者には進取の気持ちがある。狷者には汚れたことはしない気持ちがある。論語 加地伸行

  

「狂狷」、志が高くいちずに理想に走り、意志が堅固なこと

 

孔子は「雍也第六」29で、「中庸の徳為る、其れ至れるかな。民 鮮なきこと久し」という。 

 

「中」は偏らず、過ぎたると及ばざるとのないこと。

「庸」は平常、あたりまえで変わらないこと。

 

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 ならば、「狂狷」の人を友として選ぶ方がまだましかということであろうか。それほど人の性格は多種多様であるということなのだろう。

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫