葉公(しょうこう)政を問う。子曰わく、近き者説(よろこ)び、遠き者来たる、と。(「子路第十三」16)
(解説)
葉殿が政治とは何かと質問した。孔子は答えた。「近隣の者が喜び、遠地の者が移ってくるような政治です」と。(論語 加地伸行)
「葉公」、楚の国の領地である葉県の長官で、姓は沈(しん)、名は諸梁(しょりょう)、葉公と僭称していたという。
「述而第七」18に登場し、子路に、孔子の人柄について質問する。
近き者説び、遠き者来たる
政治のことだけとして読むことはないような気がする。生きることの意味そのもののひとつではなかろうか。
(参考文献)