「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【近き者説び、遠き者来たる】 Vol.321

 

葉公(しょうこう)政を問う。子曰わく、近き者説(よろこ)び、遠き者来たる、と。(「子路第十三」16)

 

  (解説)

葉殿が政治とは何かと質問した。孔子は答えた。「近隣の者が喜び、遠地の者が移ってくるような政治です」と。論語 加地伸行

  

 「葉公」、楚の国の領地である葉県の長官で、姓は沈(しん)、名は諸梁(しょりょう)、葉公と僭称していたという。

  「述而第七」18に登場し、子路に、孔子の人柄について質問する。

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 近き者説び、遠き者来たる

 政治のことだけとして読むことはないような気がする。生きることの意味そのもののひとつではなかろうか。

  

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫