「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【其の身正しければ、令せずとも行なわる】 Vol.311

 

子曰わく、其の身正しければ、令(れい)せずとも行なわる。其の身正しからざれば、令すと雖(いえど)も、従われず。(「子路第十三」6)

 

  (解説)

孔子の教え。上に立つ者は、己のあり方が正しければ、命令しなくとも、人々は方針に従う。そのあり方が正しくなければ、命令したとて方針に従わない。論語 加地伸行) 

 

「民は之に由(よ)ら使む可(べ)し。之を知ら使む可からず」(「泰伯第八」9)

 人々に対して、政策に従わせることはできるが、政策を理解させることなると、なかなかできないといい、桑原武夫はそれが徳治主義当然の帰結であるとした。

 

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「中庸の徳為る、其れ至れるかな。民 鮮(すく)なきこと久し」

「中庸の徳」、これを欠くから争いが生まれるのかもしれない。それゆえに、この徳を見るけることが、上に立つ者の心得なのだろう。

 

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「其の身正しければ、令せずとも行なわる」 

「中庸の徳」を身に着けるべき、そうありたいと思う。

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫