「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【君子は憂えず懼れず】 Vol.285

 

司馬牛(しばぎゅう)君子を問う。子曰わく、君子は憂えず懼(おそ)れず、と。曰わく、憂えず懼れざれば、斯(すなわ)ち之を君子と謂うか、と。子曰わく、内に省みて疚(やま)しからざれば、夫(そ)れ何をか憂え何をか懼れん、と。(「顔淵第十二」4)

 

  (解説)

司馬牛が「君子」とは何でしょうか、と質問した。孔子はこう教えた。「君子(教養人)は、何も憂えず何も懼れないのだ」と。すると司馬牛は「何も憂えない、何も懼れなければ、それがすぐさま君子でありますか」と問うたところ、孔子はこう言った。「己の心を省みて少しも疚しいところがなければ、一体何を憂え、何を懼れることがあろうか」と。論語 加地伸行

  

「子罕第九」29)では、

 「仁者は憂えず、勇者は懼れず」

といった。

 

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 そうあるために、君子であるためにも、

「吾 日に吾が身を三省す」

するのかもしれない。

 

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

 
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫