大廟に入りて、事毎に問う。 (「郷党第十」15)
(解説)
「大廟での祭式において、事ごとに長上の経験者にたずねられた。」(論語 加地伸行)
八佾第三 十五で、同じ「子太廟に入りて、事毎(ことごと)に問う」がある。
「或るひと曰わく、孰(たれ)か鄹人(すうひと)の子礼を知ると謂えるか。太廟に入りて、事毎に問う、と。子之を聞きて曰わく、是礼なり、と」。
「孔子は大廟での祭式において、事ごとに長上の経験者にたずねられた。これを見て、ある人がこう謗った。「あの鄹野郎、礼の先生と誰が言ったのよ。大廟ではなんでもかんでも人に聞いてたぜ」と。この話が孔子に伝わると、こうおっしゃった。「知っていても過ちのないように確かめる。それが礼なのである」と。」
(参考文献)