郷人(きょうじん)の儺(だ)には、朝服して阼階(そかい)に立つ。(「郷党第十」8)
(解説)
「同郷の里人たちが儺々という声を挙げて孔子の邸に来たときには、孔子は正装をして東階にお立ちになって迎えられた。」(論語 加地伸行)
加地の補足
「儺」は、疫鬼を放逐する行事で、日本では追儺(ついな 鬼やらい)という。様子売るに疫病神の厄払いで、3月、8月、12月に行われたという。
「阼階」とは、大夫の家にある東側の階段のこと。主人側が使う階段。これとは別に客側が使う階段を「西階」といい、西側に配されていたという。
(参考文献)