「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【席 正しからざれば坐せず】 Vol.243

 

席 正しからざれば坐(ざ)せず。郷人(きょうじん)と酒を飲むとき、杖者(じょうじゃ)出づれば、斯(すなわ)ち出づ。 (郷党第十 七)

 

  (解説)

「席が礼法に外れて正しくないときは、お坐りにならない。同郷の人たちが懇親会を開いたとき、同席の御老体が退出されたのち、はじめて退出された。論語 加地伸行

  

加地の補足

「席」は、敷物であるが、天子の席は五重ね、諸侯の席は三重ね、大夫の席は二重ね、士は一枚。南向き、北向きのときは西を上位、東向き、西向きのときは南を上位とするという。

「杖者」とは老人のこと。「五十は家に杖つき、六十は郷に杖つく」。 

 

 

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫
 

  

 
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