「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

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【師摯の始め、関雎の乱り、洋洋乎として、耳に盈つるかな】 Vol.202

 

 子曰わく、師摯(しし)の始め、関雎(かんしょ)の乱(おわ)り、洋洋乎(こ)として、耳に盈つるかな。(「泰伯第八」15)

  

(解説)

孔子の談。音楽官、摯(し)殿の前奏、そして「関雎」曲終章の乱調子は、壮大華麗であって、今も耳いっぱいに残っている。」論語 加地伸行

  

 詩は音楽に合わせて歌うという。序、破、急の順で、盛り上げ、最後は故意に、あるいは自然に感情が込められ、成長が乱れるという。これを乱調子というそうだ。

 

詩経」は、周南から始まり、その第一詩に「関雎」がある。

その「関雎」を孔子は、「楽しみて淫せず、哀しみて傷(やぶ)らず」(「八佾第三」20)という。この詩は「周の文王が佳き配偶者(淑女)を求めたが、なかなか見つからず憂悶していたが、ついに見出し、夫妻が仲良く暮らした」という内容だという。

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「関連文書」

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  
論語 (ちくま文庫)

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  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫