「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【如い周公の才の美 有るとも、使し驕り且つ吝めば、其の余は観るに足らざるのみ】 Vol.198

 

 子曰わく、如(たと)い周公の才の美 有るとも、使(も)し驕(たかぶ)り且つ吝(おし)めば、其の余(よ)は観るに足らざるのみ。(「泰伯第八」11)

  

(解説)

孔子の教え。たとい周公ほどのすぐれた才があったとしても、もしその人柄が高慢でありまた吝嗇であったならば、その人について他に詳しく見る必要はない。」論語 加地伸行

 

「周公」、周王朝を建てた武王の弟旦のことで最大の功労者と言われる。首相格として首都に残って政権を輔佐し、諸制度を整備した。周公の子孫が魯国の君主となり、魯の諸制度は周王朝に準じ、魯の人孔子は周公の行政を理想としたと加地は解説する。

 

「関連文書」

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(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫