子曰わく、奢(しゃ)なれば則ち不孫(ふそん)、倹なれば則ち固。その不孫ならんよりは、寧(むし)ろ固なれ。(「述而第七」35)
(解説)
「孔子の教え。驕り奢(たか)ぶると不遜となる。倹約すぎると固陋(ころう)となる。不遜であるよりは、固陋のほうがましだ。」(論語 加地伸行)
固陋(ころう)には、頑固で、見聞がせまいこと、また、考え方が古くて新しいものを受け入れないことなどの意味がある。
倹約が過ぎると、自分の殻に閉じこもるようになり、固陋になると加地は解し、固陋は個人の問題であるからとする。
言っていることは十分に理解できるが、固陋であることが不遜を生むことはないのだろうかと常々思う。
(参考文献)