「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

【奢なれば則ち不孫、倹なれば則ち固。その不孫ならんよりは、寧ろ固なれ】 Vol.185

 

 子曰わく、奢(しゃ)なれば則ち不孫(ふそん)、倹なれば則ち固。その不孫ならんよりは、寧(むし)ろ固なれ。(「述而第七」35)

  

(解説)

孔子の教え。驕り奢(たか)ぶると不遜となる。倹約すぎると固陋(ころう)となる。不遜であるよりは、固陋のほうがましだ。」論語 加地伸行

  

 固陋(ころう)には、頑固で、見聞がせまいこと、また、考え方が古くて新しいものを受け入れないことなどの意味がある。

 倹約が過ぎると、自分の殻に閉じこもるようになり、固陋になると加地は解し、固陋は個人の問題であるからとする。

 

 言っていることは十分に理解できるが、固陋であることが不遜を生むことはないのだろうかと常々思う。 

 

(参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

論語 増補版 (講談社学術文庫)

  
論語 (ちくま文庫)

論語 (ちくま文庫)

  • 作者:桑原 武夫
  • 発売日: 1985/12/01
  • メディア: 文庫