「論語を現代に活かす」 時代を超えて読まれた名著

未来はすべて次なる世代のためにある

One Team ラグビー日本代表稲垣啓太【夫子を以て木鐸と為さんとす】 Vol.67

 

 儀の封人(ほうじん)見えんことを請う。曰わく、君子の斯(ここ)に至るや、吾未だ嘗(かつ)て見ゆるを得ずんばあらず、と。

従者之に見えんしむ。出でて曰わく、二三子(にさんし)、何ぞ喪(うしな)えることを患(うれ)えんや。天下の道無きや、久し。天将に夫子(ふうし)を以て木鐸(ぼくたく)と為さんとす、と。(「八佾第三」24)

  

(意味)

「衛国の儀邑で境界や人の出入の管理者(封人)であった人物が孔子に面会を申しこんでこう言った。「立派な人がこの地に来られたとき、私はこれまでどのかたにもお会いしてきたのです」と。

そこで弟子が取りついだ。面会が終わって出てきたその人物は、弟子たちにこう言った。「みなさん、孔子の辞職をどう心配することがありましょう。天下は乱れ続けております。しかし、みなさんのこの旅は孔子の教えを広めるためとして天がお与えになったものです」と。」論語 加地伸行

 

 
 ラグビーワールドカップ、残念でしたが負けてしまいました。悔しい!  

「何ぞ喪えることを患えんや。天下の道無きや、久し。天 将に夫子を以て木鐸と為さんとす」

 試合には負けてしまったけど、 One Team日本代表が残してくれたものがたくさんあるように思う。

 笑わないプロップ稲垣啓太。彼の態度に木鐸をみるような気がする。

 

 

f:id:dsupplying:20191023110043j:plain写真出所:Wikipedia(稲垣啓太)

 

 (参考文献)  

論語 増補版 (講談社学術文庫)

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